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【貴金属市場】金標準は、週明けの為替の円高方向の動きによって小幅続伸
- 2024/02/05
(貴金属市場)
5日の金標準は、続伸。金標準の中心限月12月限は前日比6円高の9679円。
週末の夜間立会の金標準12月限は、NY金が崩れる中、為替の急速な円安方向の動きよって9720円まで続伸した。NY金は、労働市場の堅調さを示す結果となった1月の米雇用統計によって、米長期金利上昇と為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因になると、4月限は2044.2ドルまで崩れた。日中立会は、週明けのNY金の反発と為替の円安基調によって9733円まで上げ幅を拡大した。しかし、日中の高値をつけてからは、NY金が軟調地合いに戻り、為替がドル安・円高方向に進むと、金標準は9676円まで上げ幅を縮小した。
日中のNY金は、序盤に2059.1ドルまで反発したが、その後は米長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安基調によって2045.2ドルまで売り直されている。週末の米雇用統計の結果によって、米国の早期利下げ観測の後退が引き続き圧迫要因となっている。今晩も米国の1月のサービス業購買担当者景気指数(PMI)と総合PMIのい発表が予定され、労働市場の堅調さに加え景気の底堅い内容となれば、更なる利下げ観測の後退による、米長期金利の上昇と為替のドル高基調が想定される。そうなると、NY金の一段の下落が警戒される。1月の米サービス業PMI・総合PMIの発表は、日本時間23時45分となっている。金標準は、日中に為替の円高方向の動きによって、上げ幅を縮小している。ただ、今晩の米国の経済指標に発表によって、再び為替の円安基調となれば、9700円台回復の動きが予想される。NY金の軟調地合いの中、為替の円安基調が、金標準の下支えになると見たい。
金標準の日足チャート
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。