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【海外商品市況】NY金・白金は反発、WTI原油は反落
- 2024/01/24
(NY貴金属)
23日のNY金は、反発。NY金期近2月限は前日比3.6ドル高の2025.8ドル、NY白金期近4月限は2.5ドル高の905.5ドル、NY銀期近3月限は同16.6セント高の2246.2セント。
昨日のNY金は、売り買い交錯する中、反発した。NY金の2月限は、序盤に2020.8ドルまで下落したが、その後は2020ドル台を維持した動きから反転すると2039.3ドルまで上昇した。ただ、週末にかけて米国の1月の製造業購買担当者景気指数(PMI)・第4四半期GDP・12月の個人消費支出(PCE)物価指数の発表を控え、米国の早期利下げ観測に対する思惑から売り買いが交錯する展開となり、NY金は再び2022ドル台まで売り直された。ただ、引けにかけては買い戻しの動きから2030ドル前後の水準まで反発した。本日は米国の1月の製造業PMI・サービス部門PMI・総合PMIの発表が予定されている。発表は日本時間23時45分となっている。
NY白金もNY金と同様に売り買い交錯する展開となった。NY白金の4月限は、序盤に900.1ドルまで下落したが、その後は900ドルを維持した動きによって反転すると917.1ドルまで上昇した。ただ、高値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ安期基調によって902ドル台まで売り直されたが、引けにかけては909ドル台まで反発した。
NY金2月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金4月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
23日のWTI原油は、反落。WTI原油期近3月限は前日比0.39ドル安の74.37ドル、北海ブレント原油期近3月限は同0.51ドル安の79.55ドル。RBOBガソリン2月限は同2.77セント安の221.01セント、NYヒーティングオイル期近2月限は同0.22セント安の269.13セント。
昨日のWTI原油は、乱高下する中、反落した。WTI原油の3月限は、前日の堅調地合いを維持して序盤に75.15ドルまで上昇した。しかし、その後はノルウェーとリビアの生産拡大が圧迫要因となり73.41ドルまで急反落した。ロシアを除く欧州最大の産油国となるノルウェーの12月の産油量は、日量185万バレルと前月の同181万バレルを上回った。また、リビアでは操業を停止していたシャララ油田(生産規模日量30万バレル)が、21日から操業を開始している。ただ、WTI原油の74ドル割れは一時的な動きとなり、前日と同様に米国とロシアの供給懸念と中東情勢の悪化が支援材料となり75.25ドルまで上昇した。米英両軍は22日に紅海周辺で商船攻撃を繰り返すイエメンの親イラン武装組織フーシ派の拠点8カ所を攻撃した。しかし、引けにかけては、上げ一服の展開から上値水準を切り下げ74.50ドルを挟んだ動きとなった。
WTI原油期近3月限日足
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(CBOTコーン)
23日のシカゴコーンは、小幅続伸。期近3月限は前日比0.75セント高の446.50セント。
昨日のシカゴコーンは、作付け面積の縮小を背景に450セントまで上昇した後、上げを縮小した。シカゴコーンの3月限は、米国とブラジルと作付け面積の縮小予想によって一時450.00セントまで続伸した。米農業専門誌ファーム・フューチャーズが農家を対象に実施した2024年のトウモロコシの作付け面積は、9280万エーカーと2023年の9460万エーカーを下回る結果となった。また、南米ブラジルの2期作目のトウモロコシは、作付け面積の縮小によって生産減少が予想されている。しかし、高値をつけてからは、世界的な潤沢なトウモロコシの在庫が圧迫要因となり、シカゴコーンは444.00セントまで下落した。ただ、シカゴコーンの下振れは一時的な動きとなり、引けにかけて446セント台まで買い直された。
シカゴコーン期近3月限日足
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