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【海外商品市況】NY金は続伸、一方でNY白金とWTI原油は反落
- 2024/01/20
(NY貴金属)
19日のNY金は、続伸。NY金期近2月限は前日比7.7ドル高の2029.3ドル、NY白金期近4月限は5.0ドル安の907.0ドル、NY銀期近3月限は同9.6セント安の2271.1セント。
週末のNY金は、為替のドル安基調を背景に続伸した。NY金の2月限は、序盤から前日の上昇基調を継続して2020ドル台で推移した。その後、為替のドル安・ユーロ高基調によって割安感から買われ2041.9ドルまで続伸した。しかし、高値をつけてからは、米国の長期金利の上昇をきっかけに為替がドル高・ユーロ安方向に戻ると、NY金は2025ドル台まで上げ幅を縮小した。ただ、NY金の下振れは限定的となり、引けにかけて為替が再びドル安・ユーロ高基調となり、NY金は2031ドル前後まで買い直された。
一方、NY白金は反落した。NY白金の4月限は、NY金と同様に為替のドル安・ユーロ高基調を背景に924.0ドルまで上昇した。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安方向の戻りによってNY白金が反転すると、900.8ドルまで崩れた。下落局面では、前日の大幅上昇に対する利益確定の売りや週末要因による持ち高調整の動きが、圧迫要因となった。ただ、引けにかけては、為替のドル安・ユーロ高基調によってNY白金は909ドル前後まで下げ幅を縮小した。
NY金2月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金4月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
19日のWTI原油は、3営業日ぶりに反落。WTI原油期近2月限は前日比0.67ドル安の73.41ドル、北海ブレント原油期近3月限は同0.54ドル安の78.56ドル。RBOBガソリン2月限は同2.07セント安の216.28セント、NYヒーティングオイル期近2月限は同3.15セント安の266.21セント。
週末のWTI原油は、持ち高調整や利益確定の売りによって反落した。WTI原油の2月限は、序盤から中東情勢の悪化を警戒した動きによって堅調地合いを維持して、米国取引時間帯に74.91ドルまで上昇した。米軍は18日にイエメンの親イラン武装組織フーシ派の拠点に5回目の空爆を実施した。これに対しフーシ派は、イスラム組織ハマスとの連帯を示すため、紅海周辺での商船攻撃を継続する姿勢を表明した。また、イランとパキスタンの関係が急速に悪化しており、中東での紛争拡大が警戒された。しかし、高値をつけてからは、世界最大の消費国となる中国の景気鈍化懸念による石油需要の低迷や週末要因による持ち高調整と利益確定の売りを背景に73.20ドルまで急反落した。ただ、安値をつけてからは、為替のドル安基調によって引けにかけて73.70ドル前後まで下げ幅を縮小した。
WTI原油期近2月限日足
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(CBOTコーン)
19日のシカゴコーンは、続伸。期近3月限は前日比1.50セント高の445.50セント。
週末のシカゴコーンは、米国産トウモロコシの輸出需要の拡大によって続伸した。シカゴコーンの3月限は、序盤から前日の流れを引き継ぎ堅調地合いを維持した。その後、米国産トウモロコシの輸出需要の拡大を背景に449.50セントまで続伸した。この日発表された米農務省による米国産トウモロコシの週間成約高は、純輸出成約高が125万1100トンと予想レンジの50~120万トンの上限を上回った。中国は、3週間ぶりに1カーゴ(6万トン)の米国産トウモロコシを購入した。この米国産トウモロコシの輸出需要の拡大が、シカゴコーンの上昇要因となった。しかし、高値をつけてからは、週末要因による持ち高調整や利益確定の売りによって445セント前後まで上げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近3月限日足
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