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【海外商品市況】NY金・NY白金は大幅続落
- 2024/01/18
(NY貴金属)
17日のNY金は、大幅続落。NY金期近2月限は前日比23.7ドル安の2006.5ドル、NY白金期近4月限は14.8ドル安の889.6ドル、NY銀期近3月限は同42.4セント安の2266.9セント。
昨日のNY 金は、米国の早期利下げ観測の後退や米長期金利の上昇を背景に大幅続落した。先日のウォラー米FRB(連邦準備制度理事会)理事による利下げに対する「過去ほど速やかに利下げを行う理由はない」との発言から、市場では早期利下げ観測が後退している。この状況の中、NY金の2月限は序盤から軟調地合いを継続して2030ドル割れの展開となった。その後、米国取引時間帯に発表された米経済指標の結果を受けて米長期金利が上昇すると、NY金は2004.6ドルまで売り込まれた。この日発表された12月の米小売売上高は前月比0.6%増と伸び率は市場予想の0.4%と前回の0.3%を上回った。この堅調な個人消費を示す内容となった発表をきっかけに、米長期金利が上昇すると、NY金の更なる圧迫要因となった。しかし、安値をつけてからは米長期金利の上げが一服すると、NY金は引けにかけて2008ドル台まで下げ幅を縮小した。
NY白金も続落して、900ドル割れとなった。NY白金の4月限は、序盤から為替のドル高・ユーロ安基調によって軟調地合いを継続して900ドル割れの展開となった。その後も軟調地合いが続き、強気な内容となった米小売売上高の発表後に為替のドル高・ユーロ安基調が一段と強まると、NY白金は883.2ドルまで直近の安値を更新した。しかし、安値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ安基調が一服して、ドル安・ユーロ高方向に戻ると、NY白金は引けにかけて890ドル台まで下げ幅を縮小した。
NY金2月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金4月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
17日のWTI原油は、反発。WTI原油期近2月限は前日比0.16ドル高の72.56ドル、北海ブレント原油期近3月限は同0.41ドル安の77.88ドル。RBOBガソリン2月限は同1.35セント高の213.54セント、NYヒーティングオイル期近2月限は同0.70セント安の265.36セント。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する中、反発した。WTI原油の2月限は、中国の国内総生産(GDP)の発表を受けて同国の景気回復の遅れによる石油需要の低迷が警戒され、序盤から売りが先行した。中国の第4四半期のGDPは5.2%と市場予想の5.3%を下回った。その後も軟調地合いが続き、米国取引時間帯に為替のドル高基調が一段と強まると、WTI原油は70.50ドルまで売り込まれた。しかし、安値をつけてからは、この日発表された強気なOPEC月報や安値拾いの買いによって、WTI原油は出直りの意動きとなり、引けにかけて72.90ドル前後の水準まで反発した。OPEC月報は、2024年の世界石油需要の伸びを前月予想と同様に日量225万バレルと据え置き、中国や中東を筆頭に力強い需要拡大が見込まれると予想している。
WTI原油期近2月限日足
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(CBOTコーン)
17日のシカゴコーンは、4営業日連続の下落。期近3月限は前日比1.25セント安の442.25セント。
昨日のシカゴコーンは、供給拡大見通しと為替のドル高基調が圧迫要因となり4営業日連続で下落した。シカゴコーンの3月限は、12日の米農務省需給報告での同国の四半期在庫の増加やアルゼンチンの豊作観測が、引き続き圧迫要因になると440.00セントまで直近の安値を更新した。しかし、その後は安値拾いの買いによって448セント台まで反発した。ただ、反発は一時的な動きとなり、その後は為替のドル高基調や原油価格の下落によって441セント台まで売り直された。
シカゴコーン期近3月限日足
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