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【海外商品市況】地政学的リスクによってNY金は急反発

  • 2024/01/13
  • 田澤

(NY貴金属)
12日のNY金は、急反発。NY金期近2月限は前日比32.4ドル高の2051.6ドル、NY白金期近4月限は1.5ドル高の921.1ドル、NY銀期近3月限は同62.4セント高の2332.9セント。
週末のNY金は、中東情勢の悪化による地政学的リスクによって急反発した。この日、米英両軍は紅海周辺で商船攻撃を繰り返しているイエメンの親イラン武装組織フーシ派の拠点を空爆した。バイデン米大統領は声明で「必要に応じて、米国民と自由な国際貿易を守るためのさらなる措置をためらわない」と追加の攻撃も示唆した。この米英軍の空爆に対しフーシ派は、報復を明言している。イスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突に加え、米英軍とフーシ派の対立によって中東情勢の悪化が更に拡大していることから、NY金の2月限は地政学的リスクの買いが入り2067.3ドルまで急反発した。しかし、高値をつけてからは上げ一服の展開となり、引けにかけて2050ドル前後の水準まで上げ幅を縮小した。
一方、NY白金は清算値決定後に反落した。NY白金の4月限は、12月の米国の卸売物価指数(PPI)の発表後に946.6ドルまで急伸した。この日発表された12月の米PPIは、前月比0.1%低下となり市場予想の0.1%上昇を下回った。また、前年比でも1.0%上昇と市場予想の1.3%上昇より低い結果となった。この弱気な内容となった米PPIの結果を受けて、同国の早期利下げ観測が再燃すると為替がドル安・ユーロ高基調となりNY白金は買われた。しかし、NY白金の上昇は一時的な動きとなり、その後は為替がドル高・ユーロ安方向に動きによって、NY白金は914.0ドルまで反落した。

NY金2月限日足
href=”https://www.fujitomi.co.jp/wp-content/uploads/2023/09/gc-13.jpg”>※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金4月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
12日のWTI原油は、続伸。WTI原油期近2月限は前日比0.66ドル高の72.68ドル、北海ブレント原油期近3月限は同0.88ドル高の78.29ドル。RBOBガソリン2月限は同0.60セント高の212.03セント、NYヒーティングオイル期近2月限は同0.45セント安の266.93セント。
週末のWTI原油は、中東情勢の悪化による供給懸念によって続伸した。WTI原油の2月限は、序盤から米英軍によるイエメンの親イラン武装組織フーシ派への空爆によって買われ75.25ドルまで急伸した。しかし、高値をつけてからは利益確定の売りが膨らみ72.36ドルまで上げ幅を縮小した。ただ、引けにかけては、下げ一服の展開から72.70ドル台まで買い直された。

WTI原油期近2月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
12日のシカゴコーンは、大幅続落。期近3月限は前日比10.75セント安の447.00セント。
週末のシカゴコーンは、弱気な四半期在庫が圧迫要因となって大幅続落した。この日発表された米農務省による四半期在庫は、122億ブッシェルと市場予想の120億5000万ブッシェルと上回った。この弱気な四半期在庫の発表を受けてシカゴコーンの3月限は441.00セントまで直近の安値を更新した。しかし、安値をつけてからは、下げ一服の展開から安値拾いの買いによって448セント台まで下げ幅を縮小した。

シカゴコーン期近3月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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