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【石油市場】中東情勢の悪化によって、ドバイ原油は続伸

  • 2024/01/12
  • 田澤

(石油市場)
12日のドバイ原油は、続伸。ドバイ原油の中心限月6月限は前日比1120円高の6万8740円。
夜間立会のドバイ原油6月限は、WTI原油の反発によって一時6万9140円まで上昇した。しかし、高値をつけてからは、WTI原油の値崩れを背景に6万7600円まで下落した。WTI原油の2月限は、紅海周辺での商船攻撃を巡る米国とイエメンの親イラン武装組織フーシ派の対立によって、中東情勢の更なる悪化が警戒され73.81ドルまで反発したが、その後は72ドル割れまで崩れた。日中立会は、朝方に米英軍が親イラン武装組織フーシ派に対する軍事攻撃を開始したと報じられると、WTI原油は73.90ドル台まで上昇して、ドバイ原油は6万8890円まで買い直された。しかし、その後はWTI原油の上げが一服すると、ドバイ原油は為替の円高方向の動きによって6万8260円まで上げ幅を縮小した。ただ、ドバイ原油の下振れは一時的な動きとなり、為替が円安方向に戻ると6万8750円まで買い直された。
日中のWTI原油は、米英軍の親イラン武装組織フーシ派に対する攻撃によって73.97ドルまで続伸している。米英軍は、イエメンの首都サヌアなど、親イラン武装組織フーシ派の拠点を攻撃した報じられている。再び、中東情勢の悪化による石油の供給懸念が広がっており、WTI原油の堅調地合いは続くと見たい。ドバイ原油もWTI原油の堅調地合いによって続伸する動きとなっている。ただ、今晩は12月の米国の卸売物価指数(PPI)の発表が予定されている。米FRB(連邦準備制度理事会)の金融政策に影響を与える経済指標となっていることから、内容によっては円相場が乱高下してドバイ原油の波乱の展開が警戒される。よって、今晩は円相場の動きに注意したい。米国PPIの発表は、日本時間22時30分となっている。

ドバイ原油の日足チャート

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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