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【海外商品市況】NY金は、一時2083ドルまで続伸
- 2023/12/23
(NY貴金属)
22日のNY金は、続伸。NY金期近2月限は前日比17.8ドル高の2069.1ドル、NY白金期近1月限は11.5ドル高の981.8ドル、NY銀期近3月限は同2.0セント安の2456.5セント。
週末のNY金は、米国の長期金利の低下と為替のドル安基調が支援材料となり続伸した。NY金の2月限は、序盤に為替のドル安・ユーロ高基調の動きによって2060ドル台まで上昇した。その後、米国の個人消費支出(PCE)物価指数の発表後に、NY金は2083.0ドルまで続伸した。注目された11月の米PCE物価指数は、前年比2.6%上昇と前月の2.9%を下回り2カ月連続で伸び率が低下した。また、コアPCE物価指数も同3.2%上昇となり、前月の3.4%や市場予想の3.3%を下回った。このインフレの鈍化傾向を示す内容となった米PCE物価指数によって、米国の早期利下げ観測が強まると、米長期金利は低下して為替のドル安・ユーロ高基調の動きは一段と進んだ。この米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調の動きが、NY金の支援材料となった。しかし、高値をつけてからは、米ミシガン大学消費者信頼感指数が強気な内容となると、NY金は2064ドル前後の水準まで上げ幅を縮小した。日本時間24時に発表された12月の米ミシガン大学消費者信頼感指数は、69.7となり前月の61.3や市場予想の69.4を上回る強い結果となった。この強気な結果となった米ミシガン大学消費者信頼感指数の発表を受けて、低下していた米長期金利が上昇に転じ為替のドル高・ユーロ安方向の戻りによって、NY金は上値水準を切り下げた。
NY白金もNY金と同様に為替のドル安基調が支援材料となって反発した。NY白金の1月限は、為替のドル安・ユーロ高基調によって序盤から買いが先行すると、米PCE物価指数の発表後に988.6ドルまで急伸した。しかし、その後は強気な米ミシガン大学消費者信頼感指数の発表によって、為替がドル安・ユーロ高方向の戻ると、NY白金は970ドル台後半の水準まで上げ幅を縮小した。
NY金2月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
22日のWTI原油は、続落。WTI原油期近2月限は前日比0.33ドル安の73.56ドル、北海ブレント原油期近2月限は同0.32ドル安の79.07ドル。RBOBガソリン1月限は同2.84セント安の213.01セント、NYヒーティングオイル期近1月限は同3.56セント安の266.12セント。
週末のWTI原油は、3連休を控えた利益確定の売りによって続落した。WTI原油の2月限は、序盤に為替のドル安基調が支援材料となり74.98ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、為替のドル高方向の戻りとクリスマスの3連休を控え利益確定の売りによって、WTI原油は74.39ドルまで崩れた。
WTI原油期近2月限日足
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(CBOTコーン)
22日のシカゴコーンは、小幅続伸。期近3月限は前日比0.50セント高の473.00セント。
週末のシカゴコーンは、売り買い交錯する動きの中、小幅続伸した。シカゴコーンの3月限は、序盤から為替のドル安基調を背景に474セントまで続伸した。しかし、その後は3連休を控えた持ち高調整の動きによって471.50セントまで反落した。ただ、下振れは一時的な動きとなり、引けにかけて売り買い交錯する動きの中、小幅続伸した。
シカゴコーン期近3月限日足
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