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【海外商品市況】NY金は3営業日ぶりに反落

2023.12.21

(NY貴金属)
20日のNY金は、反落。NY金期近2月限は前日比4.4ドル安の2047.7ドル、NY白金期近1月限は8.2ドル高の974.0ドル、NY銀期近3月限は同31.0セント高の2463.1セント。
昨日のNY金は、利益確定の売りによって3営業日ぶりに反落した。NY金の2月限は、序盤に米国の長期金利の低下によって2056.9ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは低下していた米長期金利が上昇すると、NY金は上値水準を切り下げ2050ドル割れの展開となった。その後、米長期金利は再び低下する動きとなったが、NY金は利益確定の売りやポジション調整によって2040.6ドルまで崩れた。ただ、引けにかけては2044ドル台までの戻りも見せた。
一方、NY白金は3営業日連続で続伸した。NY白金の1月限は、欧州時間帯に為替のドル高・ユーロ安基調によって953.5ドルまで売られた。しかし、安値をつけてからは、為替がドル安・ユーロ高方向に戻るとNY白金は976.1ドルまで上昇して直近の高値を更新した。ただ、引けにかけては、為替が再びドル高・ユーロ安基調に戻り、NY白金は965ドル前後まで上値水準を切り下げた。

NY金2月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金1月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
20日のWTI原油は、清算値決定後から急反落。WTI原油期近2月限は前日比0.28ドル高の74.22ドル、北海ブレント原油期近2月限は同0.47ドル高の79.70ドル。RBOBガソリン1月限は同0.01セント安の220.07セント、NYヒーティングオイル期近1月限は同0.83セント安の270.85セント。
昨日のWTI原油は清算値決定後から急反落した。WTI原油の2月限は、中東のエネルギー供給懸念が引き続き支援材料となり、75.37ドルまで上値水準を切り上げた。先週からイエメンの親イラン武装組織フーシ派による紅海周辺の商船への攻撃が続き、エネルギー供給の混乱が生じている。ただ、WTI原油の75ドル台の動きは一時的となり、その後に発表された米国の原油在庫の増加や為替のドル高基調によって73.60ドルまで急反落した。この日発表されたEIA(米エネルギー情報局)の週間在庫統計で、原油在庫は前週比290万バレルの増加となり、市場予想の230万バレル減と正反対の結果となった。ガソリン在庫は同270万バレル増(市場予想120万バレル増)、中間留分在庫も150万バレル増(市場予想50万バレル増)と両方とも予想を上回る積み増しとなった。この原油や石油製品の在庫の増加がWTI原油の圧迫要因となった。

WTI原油期近2月限日足


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(CBOTコーン)
20日のシカゴコーンは、3営業日連続の下落。期近3月限は前日比3.00セント安の469.75セント。
昨日のシカゴコーンは、為替のドル高基調や輸出需要の後退観測によって続落して直近の安値を更新した。米国政府は、不法移民の急増に対する措置としてメキシコにつながる主要な鉄道橋を閉鎖した。この鉄道橋の閉鎖によって米国産トウモロコシの最大の輸出国となるメキシコへの穀物輸送の混乱懸念が台頭した。この穀物輸送の混乱懸念による輸出需要の後退観測と為替のドル高基調が、シカゴコーンの圧迫要因となり3月限は468.25セントまで直近の安値を更新した。

シカゴコーン期近3月限日足

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