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【貴金属市場】金標準は、円相場の乱高下する展開の中、続伸
- 2023/12/15
(貴金属市場)
15日の金標準は、円相場の乱高下する展開の中、続伸。金標準の中心限月10月限は前日比20円高の9285円。
夜間立会での金標準の中心限月は、NY金の強調地合いの継続と為替の円安基調の動きによって9337円まで続伸した。しかし、高値をつけてからは、NY金の上げ幅縮小と為替の円高方向の戻りによって、金標準は9252円まで反落した。NY金の2月限は、米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調によって2062.9ドルまで上昇した。しかし、その後は米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調が一服すると、NY金は利益確定の売りが台頭して2040ドル台半ばまで上げ幅を縮小した。日中立会は、序盤に為替の円安基調によって9319円まで買い直された。しかし、その後は為替は円高方向に進み、金標準は9274円まで上値水準を切り下げた。ただ、引けにかけては、為替が再び円安基調に戻ると金標準は9293円まで上昇する動きも見せた。
日中のNY金は2050ドル台を挟んだ動きとなっている。前日に2062.9ドルまで上昇してから、上値の重い展開となっている。また、前日まで低下していた米長期金利は、下げ一服の動きから本日は上昇している。今晩は、週末要因と合わせて利益確定の売りが出やすい状況となっていることから、NY金の下振れの動きが警戒される。金標準は、為替の円高基調によって日中は上値水準を切り下げている。まだ、円相場が不安定な動きを見せていることから、金標準は臨機応変に対処するのが無難としたい。
金標準の日足チャート
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。