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【JPX金】 5分足チャートを活用したトレード戦略(1)
- 2023/12/15
大阪取引所(JPX)の金先物10月限は前日比43円高の9309円近辺で推移しています。
ここでは、5分足チャートを活用した短期トレードの戦略についてみていきます。
実線は日中取引の寄り付き後、9319円まで上昇しましたが、その後は高値圏で保ち合いを形成しています。
ここで注目したいポイントは、(1)実線が一目均衡表の雲を上抜けて上昇エリアに入ったこと、(2)MACDヒストグラムがマイナス圏に入らずにプラス圏で拡大していること、(3)ファストストキャスティクスが80%近辺で指数密集圏を形成していること、(4)スローストキャスティクスが80%以上の水準から下落していることが挙げられます。
まず、(1)(2)を考察すると、相場の方向性は上向きであることが分かります。
つまり、直近安値9252円をボトムに上昇波を継続している状態です。
現状分析からエントリーを考える場合、相場の波に乗ることが重要になります。
この場合は、相場は上値を試す展開を続けているため、買い戦略が有効に機能すると判断できます。
そのため、目先は買いエントリーのポイントを探す時間にありますが、寄り付きでGAP(窓)を開けた後、高値圏で保ち合いを形成したことで、(4)で記述した通り、短期的な上昇過熱感が生じていることが分かります。
つまり、エントリーポイントとしては、いまの水準を買うのではなく、押し目を形成したポイントで参戦することがリスクを抑えてエントリーできるポイントになると筆者は考えます。
ここで重要になるのが、MACDヒストグラムです。
MACDヒストグラムは現状プラス圏で推移していますが、短期的な押し目を形成する場合、マイナス圏に入る可能性があります。
仮にマイナス圏に入った場合、相場は短期的な押し目を形成するカタチですが、強い相場であれば、小さな谷(マイナス圏で拡大から収縮)を形成した場合、再びプラス圏に入る流れが想定されます。
また、(4)で記述したスローストキャスティクスにおいても押し目の買い場を教えてくれる指標となります。具体的には、%Dが中段保ち合い圏、あるいは20%水準で上向きに推移するポイントです。
これらの流れを確認し、さらに実線が10本EMAを上抜けている状態であれば、強気の相場を継続する可能性が高まると判断できます。
このトレード戦略は筆者が考えるトレード戦略のひとつになります。
実際に相場がどうなったかを改めて検証したいと思います。
(09:15執筆)
投資助言サービス担当 テクニカルアナリスト 村石
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