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【海外商品市況】NY金は、続伸して2062ドル台まで上昇

  • 2023/12/15
  • 田澤

(NY貴金属)
14日のNY金は、続伸。NY金期近2月限は前日比47.6ドル高の2044.9ドル、NY白金期近1月限は15.3ドル高の931.0ドル、NY銀期近3月限は同146.5セント高の2438.6セント。
昨日のNY金は、引き続き米国の長期金利の低下と為替のドル安基調を背景に、2062ドル台まで続伸した。前日の米FOMC(連邦公開市場委員会)の声明とパウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見後から、利上げ打ち止めと来年の利下げ観測によって米長期金利は低下して為替もドル安・ユーロ高基調となった。この米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調の動きが、前日からNY金の急騰要因となった。この日も米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調が継続すると、NY金の2月限は強調地合いを維持して2062.9ドルまで上値水準を切り上げた。しかし、その後は、米長期金利の下げと為替のドル安・ユーロ高基調が一服すると、NY金は利益確定の売りによって2043ドル台まで上げ幅を縮小した。ただ、NY金の下振れは一時的となり、引けにかけては2050ドル台まで買い直された。
NY白金は急反発。NY白金の1月限は、為替のドル安基調とNYパラジウムの急騰を受けて971ドル台まで急反発した。前日の米FOMCの声明とパウエル米FRB議長の記者会見後から、為替のドル安・ユーロ高基調がNY白金の支援材料となった。この日も序盤から為替のドル安・ユーロ高基調によって、NY白金の1月限は950ドル台まで続伸した。その後はNYパラジウムの急騰に引っ張られ971.3ドルまで上げ幅を拡大した。しかし、高値をつけてからは、為替のドル安・ユーロ高基調が一服すると、NY白金は利益確定の売りによって960ドル台半ばまで上げ幅を縮小した。NYパラジウムの急騰は、為替のドル安・ユーロ高基調とパラジウムの供給懸念が買い材料となった。英国政府がロシア産貴金属の供給に対して制裁を科すと報道された。制裁対象からパラジウムは外されているが、ロシアはパラジウムの世界生産の4割を占めていることから、英国政府の制裁に対するロシアの報復措置として供給懸念が警戒されている。

NY金2月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金1月限日足


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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
14日のWTI原油は、大幅続伸。WTI原油期近1月限は前日比2.11ドル高の71.58ドル、北海ブレント原油期近2月限は同2.35ドル高の76.61ドル。RBOBガソリン1月限は同9.39セント高の211.88セント、NYヒーティングオイル期近1月限は同4.32セント高の259.13セント。
昨日のWTI原油は、需給の引き締まり観測によって一時72ドル台まで続伸した。WTI原油の1月限は、序盤から為替のドル安基調を背景に買いが先行して70ドル台まで続伸した。その後は、IEA(国際エネルギー機関)の月報の発表を受けて、上昇基調が強まり72.46ドルまで急伸した。IEAの月報は、2024年の世界の石油需要の見通しを日量110万バレル増加するとして、前回の予測から日量13万バレル引き上げた。この2024年の石油需要の見通しが上方修正されたことによって、需給の引き締まり観測が台頭して、WTI原油は買われた。しかし、高値をつけてからは、為替のドル安基調が一服すると、WTI原油は利益確定の売りによって71ドル台半ばまで上げ幅を縮小した。

WTI原油期近1月限日足


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(CBOTコーン)
14日のシカゴコーンは、小幅続落。期近3月限は前日比0.25セント安の479.25セント。
昨日のシカゴコーンは売り買い交錯する中、小幅続落した。シカゴコーンの3月限は、序盤から為替のドル安基調を背景に買いが先行した。その後、米国の週間輸出成約高の発表後に484.25セントまで上昇した。この日発表された米週間輸出成約高は、141万8600トンと市場予想レンジ80万~160万トンの上限に近い結果となった。このやや強気な週間輸出成約高が、シカゴコーンの支援材料となった。しかし、高値をつけてからは、ブラジルの恵みの雨による天候リスクの後退が圧迫要因となり、シカゴコーンは引けにかけて479.00セント台まで売られた。

シカゴコーン期近3月限日足

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