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【海外商品市況】NY金は小幅続落、WTI原油は再び70ドル割れ

  • 2023/12/13
  • 田澤

(NY貴金属)
12日のNY金は、小幅続落。NY金期近2月限は前日比0.5ドル安の1993.2ドル、NY白金期近1月限は15.3ドル高の931.0ドル、NY銀期近3月限は同4.2セント安の2301.6セント。
昨日のNY金は、売り買い交錯する展開の中、清算値ベースで小幅続落した。NY金の2月限は、序盤に米国の長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって、2000ドル台を回復する動きとなった。その後、米国の消費者物価指数(CPI)の発表後に2012.5ドルまで急伸した。この日発表された11月の米CPIは、前年比3.1%と前月の3.2%を下回り、2カ月連続で鈍化した。食品とエネルギーを除いたコアCPIは、4.0%と前月から横ばいとなった。この結果を受けて、市場ではインフレの落ち着きを示す内容と捉え、米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高方向の動きが一段と進んだ。ただ、NY金の2012ドル台の上昇は一時的な動きとなり、その後は上値水準を切り下げ1992.3ドルまで急反落した。インフレの落ち着きを示す内容と捉えられていた米CPIの結果は、前月比で見るとCPIが0.1%と市場予想や前月の0.0%を上回り、コアCPIは市場予想の0.3%となったが前月の0.2%より上昇した。この前月ベースでCPI・コアCPIが上昇していることによって、市場ではインフレ圧力が根強いことを再認識して、低下していた米長期金利が上昇して為替がドル高・ユーロ安基調に転じ、NY金は高値から崩れた。その後は上昇していた米長期金利の上げ一服と為替のドル安・ユーロ高方向の戻りによって、NY金は引けにかけて1995ドル台まで買い直された。本日は米FOMC(連邦公開市場委員会)の政策金利の発表とパウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見が予定されている。市場は大きく動く可能性があるので注意したい。米FOMCの声明は、日本時間14日の早朝4時、パウエル米FRB議長の会見は同4時30分となっている。
一方、NY白金は急反発して930ドル台を回復した。NY白金の1月限は、序盤から為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって930.7ドルまで反発した。その後、米CPIの発表後に為替がドル高・ユーロ安基調に転換すると912.5ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからは為替がドル安・ユーロ高方向に戻ると、NY白金は935.6ドルまで上昇した。

NY金2月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金1月限日足


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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
12日のWTI原油は、急反落。WTI原油期近1月限は前日比2.71ドル安の68.61ドル、北海ブレント原油期近2月限は同2.79ドル安の73.24ドル。RBOBガソリン1月限は同6.34セント安の197.97セント、NYヒーティングオイル期近1月限は同10.13セント高の250.74セント。
昨日のWTI原油は、米国の早期利下げ観測の後退が圧迫要因となり、再び70ドル割れて直近の安値を更新した。WTI原油の1月限は、序盤に為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって71.96ドルまで上昇した。しかし、その後は米CPIの発表後から崩れる動きとなり68.22ドルまで急反落した。この日発表された11月の米CPIの結果によって、市場ではインフレ圧力の根強いことを再認識して、米国の早期利下げ観測が後退した。この早期利下げ観測の後退によって、同国の景気減速によるエネルギー需要の後退懸念が台頭した。また、米国の供給過剰と中国のエネルギー需要の鈍化を警戒する動きも引き続き材料視された。この米・中によるエネルギーの需給バランスの悪化懸念が、WTI原油の圧迫要因となった。

WTI原油期近1月限日足


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(CBOTコーン)
12日のシカゴコーンは、反発。期近3月限は前日比3.75セント高の485.25セント。
昨日のシカゴコーンは、持ち高調整によって反発した。シカゴコーンの3月限は、序盤から為替のドル安基調によって買いが先行した。その後、米国取引時間帯に488.00セントまで上昇した。市場では、米国の財務省がトウモロコシ由来のエタノールを原料とした航空機燃料について、政府補助金の対象にするかの動向に注目している。今週中に指針を公表するとみられ、持ち高調整の動きによってシカゴコーンは買われた。しかし、高値をつけてからは、484セント台まで上げ幅を縮小する動きも見せた。

シカゴコーン期近3月限日足

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