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【貴金属市場】金標準は、5営業日連続の下落
- 2023/12/11
(貴金属市場)
11日の金標準は、5営業日連続の下落。金標準の中心限月10月限は前週末比38円安の9354円。
先週末の夜間立会での金標準の中心限月は、NY金の値崩れによって9297円まで売り込まれた。NY金の2月限は、市場予想より強気な内容となった米雇用統計が圧迫要因となり、一時2010.6ドルまで崩れた。日中立会は、週明けのNY金が2020ドル台まで反発して為替が円安方向の動きに動くと、金標準は9377円まで下げ幅を縮小した。しかし、その後はNY金が上げ一服の展開から下落基調に転換して、2009ドル台まで下値水準を切り下げると、金標準は9331円まで売り直された。ただ、NY金の2010ドル割れは一時的な動きになり2015ドル台まで買い直されると、金標準は9350円台まで戻りを見せた。
日中のNY金は2009.8ドルまで直近の安値を更新している。週末の米雇用統計の発表によって、同国の早期利下げ観測の後退が、NY金の圧迫要因となっている。今週は、14日に米FOMC(連邦公開市場委員会)・政策金利の発表が予定されている。その前に12日に米消費者物価指数(CPI)、13日に生産者物価指数(PPI)の発表が予定されている。米FOMCを控え、米FRB(連邦準備制度理事会)の金融政策に影響の与える経済指標の発表が予定され、目先は12日の米CPIの結果を見極めたい。金標準は、週末からの為替の円安基調によって9350円台まで戻りを見せている。ただ、NY金は軟調地合いを維持していることから、金標準の上値の重い展開が想定される。また、米FOMCの結果次第で、NY金やドル/円相場の動きが大きく変わることが警戒されるので、目先の金標準は臨機応変に対処するのが無難としたい。
金標準の日足チャート
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