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【海外商品市況】NY金・NY白金・WTI原油は続落

  • 2023/12/06
  • 田澤

(NY貴金属)
5日のNY金は、続落。NY金期近2月限は前日比5.9ドル安の2036.3ドル、NY白金期近1月限は18.5ドル安の906.6ドル、NY銀期近3月限は同36.1セント安の2454.6セント。
昨日のNY金は、為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり続落した。NY金の2月限は、序盤に2059.6ドルまで反発した。しかし、NY金の反発は一時的な動きとなり、その後は為替のドル高・ユーロ安基調を背景に上値水準を切り下げ2050ドル割れの展開となった。更に、米国取引時間帯に発表された米経済指標の結果を受けて、為替のドル高・ユーロ安基調が強まると、NY金は2027.6ドルまで売り込まれた。この日発表された11月の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)は52.7となり、前月から0.9ポイント上昇して市場予想の52.0も上回った。一方、10月の米雇用動態調査(JOLTS)の非農業部門求人数は、873万3000件となり、前月の953万3000件から61万7000件の減少となったほか、市場予想の930万件も下回った。この米景気に対する底堅い結果となった米サービス業PMIと労働市場の落ち着きを示す結果となったJOLTSの発表によって、為替は一段とドル高・ユーロ安方向に進んだ。ただ、安値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ安基調が一服すると、NY金は引けにかけて2030ドル台後半の水準まで下げ幅を縮小する動きも見せた。
NY白金もNY金と同様に、為替のドル高・ユーロ安基調を背景に続落した。NY白金の1月限は、序盤に926.5ドルまで反発する動きを見せたが、その後は為替のドル高・ユーロ安基調によって900ドルを割れると899.5ドルまで大幅続落した。しかし、安値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ安基調が一服して、NY白金は907ドル台まで戻りを見せた。

NY金2月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金1月限日足


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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
5日のWTI原油は、4営業日連続の下落。WTI原油期近1月限は前日比0.72ドル安の72.32ドル、北海ブレント原油期近2月限は同0.83ドル安の77.20ドル。RBOBガソリン1月限は同2.39セント安の211.03セント、NYヒーティングオイル期近1月限は同1.86セント安の264.11セント。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する展開の中、続落した。ロシアのノバク副首相が、11月30日に決定したOPECプラスの減産方針について、「(規模が不足なら)来年1~3月期に追加措置を取ることが可能だ」と発言して、OPECプラスの減産方針に懐疑的な見方に対してけん制した。このロシアのノバク副首相の下落基調の続く石油市場をけん制する発言が、WTI原油の買い材料となった。一方、売り材料としては、米格付け大手が中期的な経済成長率の低下などを理由に、石油消費大国である中国の信用格付け見通しを下方修正した。この中国経済の鈍化による石油需要の後退観測が台頭した。また、為替のドル高基調が、ドル建てで取引されるWTI原油の圧迫要因となった。この売り買い両方の材料によって、WTI原油の1月限は、序盤に74ドル台まで反発したが、その後は72.02ドルまで崩れ直近の安値を更新した。

WTI原油期近1月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
5日のシカゴコーンは、5営業日連続の上昇。期近3月限は前日比5.00セント高の490.50セント。
昨日のシカゴコーンは、引き続き好調な米国産トウモロコシの輸出需要とシカゴ小麦の上昇によって続伸した。シカゴコーンの3月限は、序盤から堅調地合いを維持して欧州時間帯に487セント台まで続伸した。先週末に発表された米国産トウモロコシの週間輸出成約高や週明けの週間輸出検証高が好調だったことが、引き続きシカゴコーンの支援材料となった。その後、シカゴ小麦の上昇によって、シカゴコーンは連れ高の動きとなり490.75セントまで上げ幅を拡大した。シカゴ小麦の上昇は、米農務省が中国向けに米国産軟質赤色冬小麦19万8000トンを売却を発表したことが要因となった。また、中国は4日に米国産軟質赤色冬小麦44万トンを購入したことを公表しており、2020年以降で米国産小麦の中国向け輸出は最大規模となっている。

シカゴコーン期近3月限日足

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