（ＮＹ貴金属）
２２日のＮＹ金は、反落。ＮＹ金期近１２月限は前日比８．８ドル安の１９９２．８ドル、ＮＹ白金期近１月限は１５．２ドル安の９３０．７ドル、ＮＹ銀期近１２月限は同１８．１セント安の２３６８．８セント。
昨日のＮＹ金は、米長期金利の上昇と為替のドル高基調を背景に反落した。ＮＹ金の１２月限は序盤に、為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって２００８．３ドルまで上昇した。しかし、その後は、米国の経済指標の発表をきっかけに、ＮＹ金は１９８８．６ドルまで急反落した。この日発表された米国の新規失業保険申請は、２０万９０００件と前週の２３万３０００件から減少した。また、１１月のミシガン大学消費者信頼感指数（確報値）は、６１．３と前月の６０．４と市場予想の６０．６を上回った。１年先の期待インフレ率は４．５％（前月４．２％）、５年先が３．２％（同３．０％）にとそれぞれ上昇した。この米経済指標の内容を受けて、米長期金利が上昇して為替がドル高・ユーロ安基調になると、ＮＹ金は１９８８ドル台まで崩れた。ただ、安値をつけてからは、米長期金利の上げと為替のドル高・ユーロ安基調が一服すると、ＮＹ金は引けにかけて１９９０ドル台まで下げ幅を縮小した。
ＮＹ白金も３営業日ぶりに反落。ＮＹ白金の１月限は序盤に、為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって９４９．１ドルまで上昇した。しかし、その後は、為替がドル高・ユーロ安基調になると、ＮＹ白金は９２４．１ドルまで崩れた。ただ、安値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ安基調が一服すると、ＮＹ白金は９３０ドル台まで下げ幅を縮小した。

ＮＹ金１２月限日足

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ＮＹ白金１月限日足


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（ＷＴＩ原油・ＮＹ石油製品・北海ブレント）
２２日のＷＴＩ原油は、続落。ＷＴＩ原油期近１月限は前日比０．６７ドル安の７７．１０ドル、北海ブレント原油期近１月限は同０．４９ドル安の８１．９６ドル。ＲＢＯＢガソリン１２月限は同０．１４セント安の２２３．２４セント、ＮＹヒーティングオイル期近１２月限は同３．５８セント安の２８８．９１セント。
昨日のＷＴＩ原油は、ＯＰＥＣプラスの減産方針を巡る思惑や感謝祭前のポジション調整によって乱高下した。ＷＴＩ原油の１月限は序盤に、７７ドル台後半で推移した。しかし、その後は、ＯＰＥＣプラスの減産方針を巡る思惑によって７３．７３ドルまで急落した。ＯＰＥＣプラスはこの日、２６日に開催を予定していた閣僚級会合を３０日に延期した。今回の会合で追加の減産方針が検討される見通しとなっていたが、会合の延期によって追加減産に対する懐疑的な見方が台頭した。更に、ＩＥＡ（国際エネルギー機関）の幹部が、ＯＰＥＣプラスが現在の減産方針を来年以降も継続したとしても、「２０２４年の世界石油市場は若干の供給過剰になる」との見通しを示した。このＯＰＥＣプラスの減産方針を巡る思惑やＩＥＡ幹部の見通しが、ＷＴＩ原油の急落要因となった。ただ、ＷＴＩ原油の下振れは一時的な動きとなり、急落に対する安値拾いの買いや２３日の米感謝祭に伴う祝日を控えたポジション調整によって、ＷＴＩ原油は７７ドル台まで戻した。

ＷＴＩ原油期近１月限日足


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（ＣＢＯＴコーン）
２２日のシカゴコーンは、反落。期近３月限は前日比１．２５セント安の４８７．７５セント。
昨日のシカゴコーンは、２３日の感謝祭の休場を控えた持ち高調整の動きによって反落した。シカゴコーンの３月限は、ブラジルの天候リスクや米国産トウモロコシの輸出需要を背景に４９３．２５セントまで上昇した。この日米農務省は、民間業者が２０２３～２４年度渡しの米国産トウモロコシ１２万８０００トンの売却を確認した。しかし、高値をつけてからは、米感謝祭による休場を控えた持ち高調整によって、その後４８７セント台まで反落した。

シカゴコーン期近３月限日足

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