（ＮＹ貴金属）
２１日のＮＹ金は、３営業日ぶりに反発。ＮＹ金期近１２月限は前日比２１．３ドル高の２００１．６ドル、ＮＹ白金期近１月限は１８．５ドル高の９４５．９ドル、ＮＹ銀期近１２月限は同２５．５セント高の２３８６．９セント。
昨日のＮＹ金は、米国の利上げ打ち止め観測が支援材料となり３営業日ぶりに反発した。ＮＹ金の１２月限は、序盤から米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となり買いが先行して１９９０ドル台まで反発した。米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調は、米利上げ打ち止め観測が要因となった。その後もＮＹ金の上昇基調は続き、米国取引時間帯に２００９．８ドルまで上げ幅を拡大した。しかし、高値をつけてからは、米ＦＯＭＣ（連邦公開市場委員会）議事要旨（１０月３１日～１１月１日開催分）の発表を控え、低下した米長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安方向の戻りによって、ＮＹ金は１９９８ドル台まで上値水準を切り下げた。ただ、米ＦＯＭＣ議事要旨の発表後は、再び米長期金利が低下してＮＹ金は２０００ドル台を回復した。米ＦＯＭＣ議事要旨は、参加者全員が政策金利の据え置きを支持した内容となった。一方、インフレ低下が不十分なら、追加利上げは適切との見解で一致したことも明らかとなった。
ＮＹ白金は、大幅続伸。ＮＹ白金の１月限は、引き続き為替のドル安・ユーロ高基調を背景に序盤から買いが先行して９３０ドル台まで上値水準を切り上げた。その後も上昇基調は続き、米国取引時間帯に９４７．８ドルまで続伸した。しかし、高値をつけてからは、為替のドル安・ユーロ高基調が一服して、ドル高・ユーロ安方向に戻ると、ＮＹ白金は９４１ドル台まで上げ幅を縮小した。

ＮＹ金１２月限日足

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ＮＹ白金１月限日足

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（ＷＴＩ原油・ＮＹ石油製品・北海ブレント）
２１日のＷＴＩ原油は、小幅反落。ＷＴＩ原油期近１月限は前日比０．０６ドル安の７７．７７ドル、北海ブレント原油期近１月限は同０．１３ドル高の８２．４５ドル。ＲＢＯＢガソリン１２月限は同０．７８セント高の２２３．３８セント、ＮＹヒーティングオイル期近１２月限は同７．５４セント高の２９２．４９セント。
昨日のＷＴＩ原油は、連日の上昇に対する利益確定の売りによって小幅反落した。ＷＴＩ原油の１月限は、序盤から軟調地合いとなり７６．９２ドルまで反落した。２６日に開催されるＯＰＥＣプラスの閣僚級会合で、追加の減産観測によってＷＴＩは先週末から上昇基調を継続していた。しかし、この日は連日の上昇に対する買われ過ぎ警戒や明日の米感謝祭の祝日を控えた利益確定の売りが圧迫要因となって、ＷＴＩ原油は売られた。ただ、７７ドル割れは一時的な動きとなり、その後は７７．９０ドル台まで買い直されるなど底堅い動きも見せた。

ＷＴＩ原油期近１月限日足


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（ＣＢＯＴコーン）
２１日のシカゴコーンは、続伸。期近３月限は前日比１．５０セント高の４８９．００セント。
昨日のシカゴコーンは、為替のドル安基調と南米の供給不安が支援材料となって続伸した。シカゴコーンの３月限は、序盤から為替のドル安基調による割安感から買われる展開となった。その後、米国取引時間帯に南米の供給不安を背景に４９３．２５セントまで続伸した。南米の主産地であるブラジルで、１９日に降雨が確認されたが、それまで乾燥が続いたことから、天候リスクが懸念が警戒されている。一方、アルゼンチンでは、大統領選に勝利したハビエル・ミレイ氏の就任後、どのような農業優遇策を打ち出すかを見極めようと、農家は穀物の販売を遅らせる可能性が高いと見られている。この両国の供給不安が、シカゴコーンの支援材料となった。しかし、高値をつけてからは、為替のドル高方向の戻りや明日の感謝祭前の持ち高調整によって４８８セント前後の水準まで上げ幅を縮小した。

シカゴコーン期近３月限日足

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