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【海外商品市況】NY金は続落、一方、WTI原油は続伸
- 2023/11/21
(NY貴金属)
20日のNY金は、続落。NY金期近12月限は前週末比4.4ドル安の1980.3ドル、NY白金期近1月限は25.7ドル高の927.4ドル、NY銀期近12月限は同23.8セント安の2361.4セント。
週明けのNY金は、先週末と同様に売り買い交錯する展開から続落した。NY金の12月限は、序盤に1987.8ドルまで反発した。しかし、高値をつけてから米国の長期金利の上昇によって、NY金は上値水準を切り下げ1967.2ドルまで続落した。ただ、NY金の1970ドル割れの動きは限定的となり、その後は上昇していた米長期金利が低下方向に動くと、NY金は1980ドル台まで戻りを見せた。市場では、21日に公表される米FOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨(10月31日~11月1日分)が注目されている。今後の政策金利の見通しの判断材料として見られていることから、週明けはFOMC議事要旨の発表を控えた動きによる持ち高調整によって、米長期金利やNY金は乱高下する展開となった。FOMC議事要旨は、日本時間22日午前4時に発表される。
一方、NY白金は為替のドル安・ユーロ高基調を背景に急反発した。NY白金の1月限は、序盤から為替のドル安・ユーロ高基調によって反発して910ドル前後で推移した。その後、米国取引時間帯に米長期金利の低下によって為替のドル安・ユーロ高基調が一段と強まると、NY白金は929.1ドルまで急伸した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
20日のWTI原油は、続伸。WTI原油期近12月限は前週末比1.71ドル高の77.60ドル、北海ブレント原油期近1月限は同1.71ドル高の82.32ドル。RBOBガソリン12月限は同4.15セント高の222.60セント、NYヒーティングオイル期近12月限は同7.70セント高の284.95セント。
週明けのWTI原油は、産油国による追加の減産観測と為替のドル安基調を背景に続伸した。17日に英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)などは、OPECプラスが11月26日に開催されるOPECプラスの閣僚級会合で、最大で日量100万バレルの追加減産を検討すると報じた。この報道が、週明けも引き続き買い材料となり、WTI原油の12月限は、序盤から続伸する展開となった。その後、外国為替市場で、ドル安・ユーロ高基調によって、ドル建てで取引されるWTI原油は割安感から、上げ幅を拡大すると78.22ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、上げ一服の展開から77ドル半ばまで上値水準を切り下げた。なお、WTI原油の12月限は納会を迎え、21日の取引から中心限月は1月限に移行となる。
WTI原油期近12月限日足
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(CBOTコーン)
20日のシカゴコーンは、反発。期近3月限は前週末比2.25セント高の487.50セント。
週明けのシカゴコーンは、為替のドル安基調や輸出需要を背景に反発した。シカゴコーンの3月限は、序盤から為替のドル安基調によって反発して487セントまで上昇したが、その後、上げ一服の展開になると482.75セントまで下落した。しかし、下落局面は一時的となり、取引終盤に米国産トウモロコシの輸出需要を背景に488.25セントまで反発した。米農務省は、民間業者が2023~24年度の米トウモロコシ10万4000トンの売却を公表した。この輸出需要がシカゴコーンの支援材料となった。
シカゴコーン期近3月限日足
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