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【貴金属市場】金標準は、続伸して9530円台まで上昇
- 2023/11/15
(貴金属市場)
15日の金標準は、続伸。金標準の中心限月10月限は前日比47円高の9532円。
夜間立会の金標準の中心限月は、NY金の上昇を背景に一時9552円まで急伸した。しかし、その後は為替のドル安の動きによって円相場は円高基調となり、金標準は9481円まで崩れた。NY金は、米国のCPIの発表を受けて、米長期金利の低下と為替のドル安基調が支援材料となり、12月限は1975.3ドルまで上昇した。ただ、高値をつけてからは、低下していた米長期金利が下げ一服するとNY金は1970ドル割れまで上値水準を切り下げた。日中立会は、NY金が1971ドルまで続伸すると金標準は為替の円安方向の動きによって9532円まで買い直された。
日中のNY金は1971.6ドルまで上昇している。昨日の上昇要因となった米長期金利は低下して、為替もまだドル安基調となっている。ただ、今晩も米国の重要な経済指標の発表が予定され、NY金は米長期金利とドル相場の動き次第となる。今晩発表される米国の経済指標は10月の生産者物価指数(PPI)と小売売上高となっている。前日の消費者物価指数(CPI)と同様に米国の利上げ打ち止め観測が台頭すると、NY金の更なる上昇も予想される。両指標の発表は、日本時間22時30分となっている。金標準は、NY金の堅調地合いと為替の円安方向の戻りによって9530円台を回復している。夜間立会は、NY金と同様に米長期金利とドル/円相場の動き次第となっており、前日と同様に臨機応変に見て行きたい。
金標準の日足チャート
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