（貴金属市場）
８日の白金標準は、３営業日連続の下落。白金標準の中心限月１０月限は前日比４３円安の４２８０円。
夜間立会の白金標準の中心限月は、引き続きＮＹ白金の軟調地合いによって４２７８円まで続落した。ＮＹ白金の１月限は、為替のドル高・ユーロ安基調によって８９６．６ドルまで下値水運を切り下げた。日中立会は、 ＮＹ白金が８９５ドル台まで続落すると、白金標準は４２７５円まで下げ幅を拡大した。しかし、日中の安値をつけてからは、ＮＹ白金が９００ドル台まで反発すると、白金標準は４２９８円まで戻りを見せた。ただ、ＮＹ白金の９００ドル台の戻りは一時的な動きとなり、８９４ドル台まで直近の安値を更新すると、白金標準も４２７６円まで売り直された。
日中のＮＹ白金は、為替のドル高・ユーロ安基調によって８９４．４ドルまで続落している。今晩は、パウエル米ＦＲＢ（連邦準備制度理事会）議長や複数のＦＲＢ高官の発言が予定され、ＮＹ白金は引き続き為替のドル・ユーロ相場の動き次第となっている。米ＦＲＢ高官らのタカ派的な発言が続けば、為替のドル高・ユーロ安基調による、ＮＹ白金の一段の下振れが警戒される。白金標準は、ＮＹ白金の値崩れによって４２７５円まで下値水準を切り下げている。まだ、ＮＹ白金の下振れが警戒されることから、白金標準の軟調地合いは続くと見たい。

白金標準の日足チャート

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