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【海外商品市況】週明けのNY金は反落、NY白金は急落
- 2023/11/07
(NY貴金属)
6日のNY金は、反落。NY金期近12月限は前週末比10.6ドル安の1988.6ドル、NY白金期近1月限は26.7ドル安の917.6ドル、NY銀期近12月限は同5.1セント安の2323.4セント。
週明けのNY金は、米長期金利の上昇と為替のドル高基調を背景に反落した。NY金の12月限は、序盤に1990ドル後半の水準で推移していたが、その後、米長期金利の上昇によって、NY金は上値水準を切り下げると1990ドル割れとなった。しかし、欧州取引時間帯に入り、為替がドル安・ユーロ高方向に進むと、NY金は1990ドル半ばの水準まで戻した。ただ、NY金の1990ドル半ばまでの戻りは一時的な動きとなり、米国取引時間帯に為替がドル高・ユーロ安基調になると、NY金は1985.1ドルまで崩れた。
NY白金は急落して920ドル割れとなった。NY白金の1月限は、序盤から為替のドル高・ユーロ安基調とNY金の軟調地合いによって売りが先行して、930ドル半ばまで下落した。その後、欧州取引時間帯に為替がドル安・ユーロ高方向に戻ると、NY白金は943.0ドル台まで買い直された。ただ、NY白金の940ドル台の戻りは一時的な動きとなり、米国取引時間帯に為替がドル高・ユーロ安基調に進むと、NY白金は914.4ドルまで急落した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
6日のWTI原油は、反発。WTI原油期近12月限は前週末比0.31ドル高の80.82ドル、北海ブレント原油期近1月限は同0.29ドル高の85.18ドル。RBOBガソリン12月限は同3.49セント高の223.59セント、NYヒーティングオイル期近12月限は同2.86セント高の295.24セント。
週明けのWTI原油は、需給ひっ迫懸念によって反発した。WTI原油の12月限は、序盤に81ドルを挟んだ展開となったが、その後、需給ひっ迫懸念によって82.24ドルまで上昇した。ロイター通信によると、サウジアラビアののエネルギー省関係者が、現在実施している日量100万バレルの自主減産を12月も継続すると公表した。また、ロシアも日量30万バレル輸出削減を年末まで続けると表明した。更に、両国は12月に供給削減の規模の拡大や延長の見直しを行う考えも示唆している。この、産油国の供給削減による需給のひっ迫懸念が、WTI原油の支援材料となった。しかし、高値をつけてからは、為替のドル高基調による割高感によって、WTI原油は上値水準を切り下げた。更に、エネルギー消費大国である中国の景気先行き懸念から、同国の需要後退観測によって、WTI原油は80.70ドル台まで上げ幅を縮小した。
WTI原油期近12月限日足
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(CBOTコーン)
6日のシカゴコーンは、横ばい。期先12月限は前週末と変わらずの477.25セント。
週明けのシカゴコーンは、売り買い交錯する中、清算値ベースで横ばいとなった。シカゴコーンの12月限は、序盤に南米の天候リスクを警戒した動きによって、買い先行の動きとなり480.75セントまで上昇した。しかし、その後は、9日に発表される米農務省の需給報告を控えた動きによって、477セント台まで上値は抑えられた。9日の需給報告では、期末在庫は潤沢な水準になるとされている。また、米国産トウモロコシの生産や単収予想が小幅な上方修正が見込まれている。この弱気な見通しが、シカゴコーンの上値を抑えた。
シカゴコーン期近12月限日足
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