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【石油市場】ドバイ原油は、日中のWTI原油の反発によって下げ幅縮小
- 2023/10/27
(石油市場)
27日のドバイ原油は小幅反落。ドバイ原油の中心限月3月限は前日比20円安の7万9270円。
夜間立会のドバイ原油は、寄付き直後にWTI原油の12月限が85.50ドル台まで上昇すると8万0020円まで買い進まれた。しかし、高値をつけてからは、WTI原油が82.50ドル台まで値崩れると、ドバイ原油は7万7770円まで急反落した。その後は、WTI原油が84ドルを中心とした揉み合いの展開となり、ドバイ原油は7万7000円台から7万8000円台のレンジを行き来した。WTI原油は、為替のドル高基調やエネルギー需要の後退観測によって一時82.50ドル台まで崩れた。日中立会は、WTI原油が84.70ドル台まで反発すると、ドバイ原油は7万9340円まで買い戻された。
日中のWTI原油は84.75ドルまで反発している。為替のドル安基調の動きが支援材料に。今晩は、米国の9月の個人消費支出(PCE)の発表が予定されている。米FRB(連邦準備制度理事会)の金融政策に影響を与える指標と見られている。市場予想では、前年比3.4%上昇と前回の3.5%から減速となっている。予想通り結果となれば、米FRBの金融引締め長期化による景気悪化懸念の後退が、WTI原油の支援材料になると見たい。米PCEの発表は日本時間21時30分となっている。ドバイ原油は、日中のWTI原油の反発によって7万9000円台まで戻りを見せている。ただ、週中からWTI原油が82ドル台から85ドル台を行き来する展開となっており、ドバイ原油も不安定な動きが続いている。よって、夜間もWTI原油の動きに翻弄されると見て、臨機応変に対処したい。
ドバイ原油の日足チャート
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