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【海外商品市況】WTI原油は3営業日連続の下落
- 2023/10/25
(NY貴金属)
24日のNY金は続落。NY金期近12月限は前日比1.7ドル安の1986.1ドル、NY白金期近1月限は13.1ドル安の891.9ドル、NY銀期近12月限は同9.4セント安の2311.6セント。
昨日のNY金は、為替のドル高・ユーロ安基調によって続落した。NY金の12月限は、序盤に1992.0ドルまで反発したが、高値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ安基調を背景に1964.6ドルまで続落した。この日発表された、10月のユーロ圏の総合PMI(購買担当者景況指数)の速報値は46.5と前月の47.2を下回り約3年ぶりの低水準となった。この弱気なユーロ圏の経済指標の結果を受けて、外国為替市場のドル高・ユーロ安基調がNY金の圧迫要因となった。その後、為替のドル高・ユーロ安基調は続いている中、NY金は中東情勢の緊迫化による安全資産の買いによって出直りの展開となると1978ドル台まで戻りを見せた。更に、米国取引時間帯には米長期金利の低下がNY金の支援材料となり、1989ドル台まで反発した。しかし、NY金の上昇は一時的となり、引き続き為替のドル高・ユーロ安基調に押され引けにかけて1982ドル台まで売り直された。
NY白金は大幅続落した。NY白金の1月限は、序盤に908.8ドルまで反発した。しかし、高値をつけてからは、NY金と同様に為替のドル高・ユーロ安基調によって886.9ドルまで崩れた。その後は、NY金の出直りの動きによってNY白金は894ドル台まで下げ幅を縮小したが、戻りは限定的となった。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
24日のWTI原油は、続落。WTI原油期近12月限は前日比1.75ドル安の83.74ドル、北海ブレント原油期近12月限は同1.76ドル安の88.07ドル。RBOBガソリン11月限は同6.09セント安の226.76セント、NYヒーティングオイル期近11月限は同5.06セント安の304.49セント。
昨日のWTI原油は、為替のドル高基調やエネルギー需要の後退懸念によって続落した。WTI原油の12月限は、序盤は86ドルを挟んだ展開となったが、その後、ユーロ圏の弱気な経済指標の発表によって82.94ドルまで続落した。この日発表された、10月のユーロ圏の総合PMIの速報値は46.5と前月の47.2を下回り約3年ぶりの低水準となった。この弱気なユーロ圏の経済指標を受けて、外国為替市場ではドル高・ユーロ安基調となった。また、需要面でもユーロ圏の景気の先行き不安によるエネルギー需要の後退懸念がWTI原油の圧迫要因となった。しかし、安値をつけてからは、連日の下落に対する自律反発の動きから84ドル台まで戻る動きも見せた。
WTI原油期近12月限日足
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(CBOTコーン)
24日のシカゴコーンは、続落。期先12月限は前日比6.25セント安の484.00セント。
昨日のシカゴコーンは、米コーンベルトの収穫進捗率の上昇と為替のドル高基調を背景に続落した。シカゴコーンの12月限は、朝方発表された収穫進捗率の上昇によって序盤から売り有利展開となった。この日発表された米コーンベルトの収穫進捗率は、59%と前週の49%から10ポイント上昇し、5年平均の54%も上回った。この5年平均を上回る収穫の進捗状況がシカゴコーンの圧迫要因となった。更に、為替のドル高基調によって、ドル建てで取引されるシカゴコーンは割高感から売り圧力が強まり482.75セントまで売り込まれた。
シカゴコーン期近12月限日足
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