★欧州市場序盤では、ポンドは全面高地合いを維持してもみ合いとなったが、リスク選好回復にもドル/円の戻りは鈍く104.50円台でもみ合い推移となった。欧州株式市場では、主要指数が総じて上昇しており、アジア市場から続くリスク選好的な円売りが続いた。ドル/円は米早期利上げ観測の後退を受けた株高観測を背景に、買いは入りやすい。一方で、利益確定売りもみられドルの上値を抑えた。NY勢の本格参入や米国株の取引開始待ちの状態。米経済指標の発表などが予定されていないため、積極的な売買は手控えられた。手掛かり材料が乏しかったこともあり、総じて小動きが継続した。ドル/円は頭が重く、ユーロ/円などクロス円の下落につれた売りが出た。リスク選好の動きにもかかわらず、ドル/円は心理的な節目である105円を回復することが出来なかった。輸出企業が円買いを控えているとの報道もあり、一段の円高を見込む短期投機筋による投機的な動きが強まった。103円台での底堅い動きも見られており、売買は交錯の様相となった。