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【海外商品市況】NY金は1975ドル台まで大幅続伸

  • 2023/10/19
  • 田澤

(NY貴金属)
18日のNY金は大幅続伸。NY金期近12月限は前日比32.6ドル高の1968.3ドル、NY白金期近1月限は11.9ドル安の894.3ドル、NY銀期近12月限は同7.50セント高の2309.9セント。
昨日のNY金は、地政学的リスクを背景に安全資産として買われ一時1975ドル台まで大幅続伸した。NY金の1970ドル台は、現在の中心限月の12月限ベースで2023年9月5日以来となった。NY金の12月限は、序盤から中東情勢の悪化によって安全資産として買われ、米国取引時間帯に1975.8ドルまで大幅続伸した。パレスチナ自治区ガザ北部にある病院が爆破され、死者は少なくとも471人に上がった。イスラム組織ハマスが、イスラエル軍の空爆によるものと主張しているが、イスラエルはこれを否定している。イスラエルとハマスの衝突の激化による中東情勢の悪化懸念が、引き続きNY金の支援材料となった。しかし、高値をつけてから、米長期金利の上昇によって、NY金は1950ドル台前半まで上げ幅を縮小した。この日、ウィリアムズNY連銀総裁が討論会で「インフレ率を米FRB(連邦準備制度理事会)の目標である2%に戻すためには、政策金利を当面、高水準で維持する必要がある」と述べた。この発言によって、米国の金融引締め長期化懸念から米長期金利は上昇した。ただ、米長期金利の上昇によるNY金の下振れは限定的となり、その後は、再び地政学的リスクによって1960ドル台後半まで買い直された。
一方、NY白金は白金は、為替のドル高・ユーロ安基調によって4営業日ぶりに反落した。NY白金の1月限は、序盤にNY金の上昇と為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって914.7ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、為替のドル安・ユーロ高基調が一巡して、ドル高・ユーロ安基調になるとNY白金は885.8ドルまで反落した。その後は、NY金の強調地合いに再び引っ張られ、NY白金は安値から出直りの展開から890ドル台半ばまで下げ幅を縮小した。

NY金12月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金1月限日足


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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
18日のWTI原油は反発。WTI原油期近11月限は前日比1.66ドル高の88.32ドル、北海ブレント原油期近12月限は同1.60ドル高の91.50ドル。RBOBガソリン11月限は同6.90セント高の235.35セント、NYヒーティングオイル期近11月限は同3.74セント安の313.93セント。
昨日のWTI原油は、中東情勢の悪化による供給不安と強気なEIA(米エネルギー情報局)の週間在庫統計によって反発した。WTI原油の11月限は、序盤から中東情勢の悪化による供給不安を警戒した動きによって、買いが先行して89.88ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ安基調によって、WTI原油は上値水準を切り下げ87.20ドル台まで上げ幅を縮小した。その後は、再び出直りの展開となり、米国取引時間帯に発表された強気なEIA週間在庫統計の発表後に88.80ドル台まで買い直された。EIAの週間在庫統計は、原油在庫が前週比450万バレル減となり、市場予想の30万バレル減より大幅な取り崩しとなった。また、オクラホマ州クッシングの原油貯蔵所の在庫は約2100万バレルに減少して、2014年10月以来の低水準となった。この強気なEAIの在庫統計によって需給引き締まり観測が拡大した。ただ、引けにかけては、戻り一服の動きから88.30ドルを挟んだ水準まで上値水準を切り下げた。

WTI原油期近11月限日足


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(CBOTコーン)
18日のシカゴコーンは、反発。期先12月限は前日比3.00セント高の492.00セント。
昨日のシカゴコーンは、シカゴ小麦や大豆の上昇に反応して4営業日ぶりに反発した。シカゴコーンの12月限は、序盤から買いが先行する展開となり490セント台を回復した。その後は、シカゴ小麦や大豆の上昇基調に引っ張られ、シカゴコーンは上げ幅を拡大して494.00セントまで上昇した。シカゴ小麦は、安値拾いの買いによって上昇した。一方、シカゴ大豆は、中国向けに13万2000トンの民間業者による輸出を確認したことが買い材料となった。

シカゴコーン期近12月限日足


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