（ＮＹ貴金属）
１７日のＮＹ金は反発。ＮＹ金期近１２月限は前日比１．４ドル高の１９３５．７ドル、ＮＹ白金期近１月限は６．８ドル高の９０６．２ドル、ＮＹ銀期近１２月限は同２５．９セント高の２３０２．４セント。
昨日のＮＹ金は、売り買い交錯する展開の中、清算値ベースで反発した。ＮＹ金の１２月限は、序盤に１９２４．６ドルまで下落する動きとなったが、安値をつけてからは、中東情勢の悪化による地政学的リスクによって出直りの動きとなった。その後、安全資産の買いによってＮＹ金は１９４４．５ドルまで反発した。しかし、ＮＹ金の１９４０ドル台は一時的な動きとなり、米長期金利の上昇と１９日のパウエル米ＦＲＢ（連邦準備制度理事会）議長やＦＲＢ高官らの討論会での発言を意識した動きによって、ＮＹ金は上値水準を切り下げ、１９３１ドルまで下落した。米長期金利の上昇は、９月の米小売売上高が、前月比０．７％増と市場予想の０．３％増を大幅に上回ったことによって、ＦＲＢの金融引き締め局面が長期化するとの見方から上昇した。ただ、ＮＹ金の下押しは限定的となり、引け前には１９３７ドル台まで買い直される動きも見せた。
一方、ＮＹ白金は為替のドル安・ユーロ高基調によって続伸した。ＮＹ白金の１月限は、為替のドル安・ユーロ高基調によって欧州時間帯に９００ドル台まで上昇すると、その後は９０９．５ドルまで続伸した。しかし、高値をつけてからは、為替のドル安・ユーロ高基調が一服するとＮＹ白金は９０２ドル台まで上げ幅を縮小する動きも見せた。

ＮＹ金１２月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

ＮＹ白金１月限日足


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（ＷＴＩ原油・ＮＹ石油製品・北海ブレント）
１７日のＷＴＩ原油は下落。ＷＴＩ原油期近１１月限は前日と変わらずの８６．６６ドル、北海ブレント原油期近１２月限は同０．２５ドル高の８９．９０ドル。ＲＢＯＢガソリン１１月限は同１．１５セント高の２２８．４５セント、ＮＹヒーティングオイル期近１１月限は同２．７５セント高の３１７．６７セント。
昨日のＷＴＩ原油は、清算値決定後に上昇した。ＷＴＩ原油の１１月限は、序盤から売り買い交錯する動きとなり、８６ドル台を中心としたレンジでの動きとなった。イスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突の激化懸念による地政学的リスクが引き続き相場の下支えとなった。一方、米国がベネズエラの石油産業に科してきた制裁緩和の動きやサウジアラビア国営石油会社サウジアラムコの増産に関する発言によって需給ひっ迫懸念の緩みが、上値を抑える動きとなった。サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコのナサールＣＥＯは、１６日に開かれたエネルギー関連のフォーラムで、世界の石油需要が２０２３年下半期に日量１億０３００万バレルまで拡大すると見通される中、必要であれば数週間以内に増産することが可能だと述べた。更に、同社の増産余力を同３００万バレルと見積もった。その後、８６ドル台のレンジで動いていたＷＴＩ原油は、米国時間帯に入ると売り買いが一段と活発になり、８５．６０ドルまで急落した後に、８７ドル台まで急反発した。引けにかけては、一段の上昇する動きになり８７．７５ドルまで買い進まれた。

ＷＴＩ原油期近１１月限日足


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（ＣＢＯＴコーン）
１７日のシカゴコーンは、３営業日連続の下落。期先１２月限は前日比１．００セント安の４８９．００セント。
昨日のシカゴコーンは、米コーンベルトの収穫進捗率の上昇が圧迫要因となり続落した。朝方発表された、米トウモロコシの収穫進捗率は、４５％と前週の３４％から上昇して、前年同期の４３％や過去５年平均の４２％を上回る結果となった。この順調な収穫進捗によって、シカゴコーンはハーベストプレッシャー（収穫期の売り圧力）を意識した動きから、１２月限は４８７．７５セントまで続落した。

シカゴコーン期近１２月限日足


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