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【海外商品市況】地政学的リスクによって、週明けのNY金・WTI原油は急伸

  • 2023/10/10
  • 田澤

(NY貴金属)
9日のNY金は、大幅続伸。NY金期近12月限は前週末比19.1ドル高の1864.3ドル、NY白金期近1月限は7.3ドル高の888.8ドル、NY銀期近12月限は同20.1セント高の2192.4セント。
週明けのNY金は、地政学的リスクによって大幅続伸して1870ドル台後半まで急伸した。パレスチナ自治区ガザを実行支配するイスラム組織のハマスが、週末にイスラエルに大規模な攻撃を開始した。イスラエルもガザ地区へ空爆するなど応戦したことから、中東の地政学的リスクが台頭した。この中東情勢の悪化によって安全資産として金に買いが集まると、NY金の12月限は1877.3ドルまで急伸した。
NY白金も続伸して890ドル台まで上昇した。NY白金の1月限は、NY金の急伸に反応して896.9ドルまで続伸したが、その後は、為替のドル高・ユーロ安基調によって880ドル台前半まで上げ幅を縮小した。しかし、NY白金の下押しは一時的な動きとなり、為替がドル安・ユーロ高方向に戻ると、NY白金は894ドル台まで買い直された。

NY金12月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金1月限日足


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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
9日のWTI原油は大幅続伸。WTI原油期近11月限は前週末比3.59ドル高の86.38ドル、北海ブレント原油期近12月限は同3.57ドル高の88.15ドル。RBOBガソリン11月限は同4.59セント高の223.81セント、NYヒーティングオイル期近11月限は同6.58セント高の296.66セント。
週明けのWTI原油は、中東情勢の悪化による地政学的リスクによって大幅続伸して一時87.20ドル台まで上昇した。週末に、イスラム組織ハマスがイスラエルに大規模な攻撃を開始した。イスラエルもハマスが実行支配するガザ地区に空爆するなど応戦した。このハマスとイスラエルの戦闘の激化によって地政学的リスクが高まると、WTI原油の11月限は、87.24ドルまで急伸した。しかし、その後は、為替のドル高基調によって84.80ドル台まで上げ幅を縮小した。ただ、WTI原油の下押しは一時的な動きとなり、為替がドル高基調からドル安方向に戻るとWTI原油は86.60ドル台まで買い直された。

WTI原油期近11月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
9日のシカゴコーンは続落。期先12月限は前週末比3.75セント安の488.25セント。
週明けのシカゴコーンは、12日に発表される米農務省の需給報告を意識した動きによって続落した。シカゴコーンの12月限は、序盤にシカゴ小麦の上昇に反応して497.00セントまで反発した。シカゴ小麦の上昇は、中東情勢の緊迫化や南半球の干ばつの影響が買い材料となった。しかし、その後は、12日に発表される需給報告を控え売り圧力が強まると487.25セントまで続落した。アナリスト予想では、生産高と単収が小幅な下方修正が予想されている。

シカゴコーン期近12月限日足


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ツイッター:https://twitter.com/@tazawa_fujitomi

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