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【海外商品市況】NY金は大幅続落して、18970ドル割れ
- 2023/09/30
(NY貴金属)
29日のNY金は、大幅続落。NY金期近12月限は前日比12.5ドル安の1866.1ドル、NY白金期近1月限は0.8ドル高の915.9ドル、NY銀期近12月限は同29.1セント安の2245.0セント。
週末のNY金は、大幅続落して1870ドル割れとなった。NY金の12月限は、欧州時間帯に米長期金利の低下や為替のドル安・ユーロ高の動きによって買われる展開となり1890ドル台まで急伸した。その後、8月の米国の個人消費支出(PCE)物価指数とコアPCEの発表後に1896.7ドルまで上昇した。8月の米国のPCEは、前年比3.5%となり2か月連続で上昇した。一方、米FRB(連邦準備制度理事会)が重要視しているコアPCEは、前年比3.9%と前月の4.2%から鈍化した。このコアPCEの鈍化のよって、米長期金利は一段の低下を見せ、NY金は1896.7ドルまで買い進まれた。しかし、高値をつけてからは、米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調が一巡して、米長期金利が上昇と為替のドル高・ユーロ安方向に戻ると、NY金は1862.3ドルまで崩れ、下値水準を切り下げた。
一方、NY白金は小幅続伸した。NY白金の1月限は、NY金と同様に為替のドル安・ユーロ高基調によって935.5ドルまで上昇した。しかし、その後、為替がドル高・ユーロ安方向に戻るとNY白金は912.1ドルまで急反落した。ただ、安値をつけてからは、出直りの展開となり引けにかけて916ドル台まで買い直された。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
29日のWTI原油は急反落。WTI原油期近11月限は前日比0.92ドル安の90.79ドル、北海ブレント原油期近11月限は同0.07ドル安の95.31ドル。RBOBガソリン10月限は同6.54セント安の243.99セント、NYヒーティングオイル期近10月限は同4.42セント高の336.22セント。
週末のWTI原油は、米国の政府機関の閉鎖リスクや中国経済の不透明感によって続落した。WTI原油の11月限は、序盤は需給のひっ迫懸念や為替のドル安基調によって93.10ドルまで反発した。しかし、高値をつけてからは、米国の2024年度の予算案決議の難航による政府機関の一部閉鎖リスクと中国経済の先行き不透明感によって、WTI原油は90.35ドルまで崩れた。米国の予算案の期限は9月30日となっており、予算案が成立しない場合、10月1日から政府機関の一部閉鎖される。
WTI原油期近11月限日足
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(CBOTコーン)
29日のシカゴコーンは急反落。期先12月限は前日比11.75セント安の476.75セント。
週末のシカゴコーンは、強気な四半期在庫によって一時的な上昇を見せたが、その後は、シカゴ大豆・小麦の値崩れに引っ張られ急反落した。シカゴコーンの12月限は、為替のドル安基調によって序盤から続伸する動きとなった。更に、米農務省が公表したトウモロコシの四半期在庫が、13億6100万ブッシェルとなり、市場予想の14億2900万ブッシェルを下回ると490.00セントまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、シカゴ大豆と小麦の値崩れに引っ張られ475.50セントまで急反落した。シカゴ大豆と小麦の値崩れは、四半期在庫が市場予想を上回ったことが要因となった。
シカゴコーン期近12月限日足
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