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【海外商品市況】NY金・NY白金は大幅続落、WTI原油は大幅続伸
- 2023/09/28
(NY貴金属)
27日のNY金は大幅続落。NY金期近12月限は前日比28.9ドル安の1890.9ドル、NY白金期近10月限は20.6ドル安の886.5ドル、NY銀期近12月限は同47.2セント安の2272.4セント。
昨日のNY金は、引き続き米長期金利の上昇と為替のドル高基調が圧迫要因となって大幅続落した。NY金の12月限は、序盤から為替のドル高・ユーロ安基調によって軟調地合いを継続すると、欧州時間帯に1910ドルを割った。その後も、ドル高・ユーロ安基調によってNY金は下値水準を切り下げる展開となり、米国時間帯に米長期金利が4.6%台まで上昇すると、NY金は1900ドルを下抜けして1890.3ドルまで急落した。NY金の1900ドル割れは2023年3月9日以来となっている。昨日も米FRB(連邦準備制度理事会)による金融引締めの長期化観測を背景に、米長期金利の上昇と為替のドル高基調は続いた。
NY白金もNY金と同様に大幅続落した。NY白金の10月限は、序盤から為替のドル高・ユーロ安基調を背景に軟調地合いを継続すると、900ドル割れの展開となった。その後も、下げ基調は続き2023年8月15日の安値882.6ドルを下抜けすると880.8ドルまで安値を更新した。しかし、安値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ安基調が一巡するとNY白金は888ドル台まで下げ幅を縮小した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
27日のWTI原油は大幅続伸。WTI原油期近11月限は前日比3.29ドル高の93.68ドル、北海ブレント原油期近11月限は同2.59ドル高の96.55ドル。RBOBガソリン10月限は同3.64セント高の259.86セント、NYヒーティングオイル期近10月限は同9.09セント高の331.47セント。
昨日のWTI原油は、引き続き需給のひっ迫懸念を背景に大幅続伸した。WTI原油の11月限は、序盤から強調地合いを継続して、欧州時間帯に92ドル台まで上昇した。その後も、上昇基調が続く中、米国の週間在庫統計が強気な結果になると、WTI原油は94.17ドルまで急騰した。昨日発表された、EIAの週間在庫統計は、原油在庫が220万バレル減と市場予想の30万バレル減を大きく上回った。更に、米オクラホマ州のクッシング在庫は2200万バレルとなり、昨年7月以来の低水準となった。この強気な在庫統計を受けて、世界的な需給のひっ迫懸念が一段と強まり、WTI原油は急騰した。しかし、高値をつけてからは、買いは一巡すると、引けにかけて93ドル台後半の水準まで上げ幅を縮小した。
WTI原油期近11月限週足
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(CBOTコーン)
27日のシカゴコーンは反発。期先12月限は前日比3.50セント高の483.25セント。
昨日のシカゴコーンは、原油価格の高騰が支援材料となり反発した。シカゴコーンの12月限は、序盤から480セント台まで上昇するなど反発する展開となった。その後、米国時間帯に原油価格の高騰を背景に、エタノールの原料となるトウモロコシの価格の上昇が連想され、シカゴコーンは486.75セントまで買い進まれた。しかし、高値をつけてからは、29日の四半期在庫の発表を控え、持ち高調整によって485セント割れまで上値水準を切り下げた。
シカゴコーン期近12月限日足
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