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【石油市場】WTI原油の軟調地合いによって、ドバイ原油は続落

  • 2023/09/26
  • 田澤

(石油市場)
26日のドバイ原油は、続落。ドバイ原油の中心限月2月限は前日比490円安の7万9390円。
夜間立会のドバイ原油は、WTI原油の売り買い交錯する動きと円相場に翻弄され乱高下した。ドバイ原油の中心限月は、序盤に為替の円安基調とWTI原油の上昇によって8万0070円まで反発したが、その後は、WTI原油の値崩れによって7万9300円まで急反落した。しかし、夜間立会の安値をつけてからは、WTI原油の戻りと為替の円安基調によって7万9910円まで買い直された。WTI原油は、ロシアの4か国を除くガソリン・ディーゼルの一時的な輸出禁止による需給のひっ迫懸念が、引き続き買い材料となり、11月限は90.83ドルまで上昇した。しかし、その後は、一部の船舶燃料と硫黄分の高いディーゼルの輸出を認めるロシアの禁輸措置の緩和によって、需給ひっ迫懸念が幾分和らぐとWTI原油は為替のドル高基調もあって89.03ドルまで崩れた。ただ、WTI原油の下振れは限定的となり、引けにかけては、再び需給のひっ迫懸念によって90ドル台まで買い直された。日中立会のドバイ原油は、為替の円安基調によって7万9950円まで上昇したが、その後は、WTI原油が89.10ドル割れまで崩れると、ドバイ原油は7万9390円まで上値水準を切り下げた。
日中のWTI原油は、続落して89.04ドルまで崩れている。ロシアの禁輸措置の緩和とドル高基調が、引き続きWTI原油の圧迫要因となっている。ただ、これから北半球の暖房油需要の拡大する時期を控え、今後も需給のひっ迫懸念は警戒される。よって、WTI原油の下振れは一時的な動きとなり、安値局面では再び買い支えられる動きが想定される。ドバイ原油は、7万9000円台で推移しているが、為替の円安基調やWTI原油の底堅い動きを踏まえると、下押し局面では買い拾われる動きになると見たい。

ドバイ原油の日足チャート

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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