株式・FX・商品情報
【海外商品市況】週明けのNY金は、急反落して1940ドル割れ
- 2023/09/26
(NY貴金属)
25日のNY金は急反落。NY金期近12月限は前週末比9.0ドル安の1935.6ドル、NY白金期近10月限は16.6ドル安の917.5ドル、NY銀期近12月限は同45.9セント安の2338.5セント。
週明けのNY金は、米長期金利の上昇と為替のドル高基調を背景に急反落した。NY金の12月限は、序盤は1946.8ドルまで買われるなど、週末の流れを引き継ぎ堅調地合いで推移した。しかし、米国取引時間帯に入ると状況が一変して、NY金は1930ドル台前半の水準まで崩れた。先週の米FOMC(邦公開市場委員会)で米FRB(連邦準備制度理事会)は年内の追加利上げの可能性を示唆した。更に、その後の米FRB高官の一段の金融引締めを指示する発言が続いたことによって、利上げの長期化懸念が台頭して、米長期金利は再び上昇した。この米長期金利の上昇をきっかけに、為替はドル高・ユーロ安基調になると、NY金は1933.8ドルまで急反落した。しかし、安値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ安基調の一巡によって、NY金は下げ止まりの動きから1938ドル台まで一時的に買い直される動きも見せた。現在、米議会の来年度予算を巡る審議が難航しており、政府機関の閉鎖が警戒されている。また、全米自動車労組(UAW)によるストライキなど景気先行き不安となる材料が台頭していることから、安値圏では安全資産としてNY金は買われ下値水準を切り上げた。
NY白金も、NY金と同様に為替のドル高基調が圧迫要因となって急落した。NY白金の10月限は、序盤から930ドルを割れる展開となった。その後、米国取引時間帯に為替がドル高・ユーロ安基調になるとNY白金は913.8ドルまで急落した。しかし、安値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ安基調が一巡したことによって、NY白金は下げ止まりの動きとなった。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
25日のWTI原油は反落。WTI原油期近11月限は前週末比0.35ドル安の89.68ドル、北海ブレント原油期近11月限は同0.02ドル高の93.29ドル。RBOBガソリン10月限は同1.79セント安の254.39セント、NYヒーティングオイル期近10月限は同4.40セント安の326.22セント。
週明けのWTI原油は、引き続き売り買い交錯する中、反落した。ロシア政府の4カ国以外へのガソリン・ディーゼルの一時的な輸出禁止による需給のひっ迫懸念が、引き続き買い材料となり、WTI原油の11月限は、90.83ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、ロシア政府の文書で一部の船舶燃料と硫黄分の高いディーゼルの輸出が認められたことを受けて、需給ひっ迫懸念が幾分和らぐと、WTI原油は反転して、上値水準を切り下げる動きとなった。その後、為替のドル高基調を背景に、WTI原油は割高感から、売り圧力が強まり89.03ドルまで崩れた。ただ、これから北半球の暖房油需要が拡大する冬を控え、エネルギー需給の引き締まり観測によって、下振れは限定的となり、WTI原油は再び90ドル台まで買い直されるなど、底堅い動きを見せた。
WTI原油期近11月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(CBOTコーン)
25日のシカゴコーンは続伸。期先12月限は前週末比4.00セント高の481.25セント。
週明けのシカゴコーンは、持ち高調整やメキシコへの輸出需要によって続伸した。シカゴコーンの12月限は、序盤は475セントを中心としたレンジの動きとなった。しかし、その後、29日に発表される四半期在庫報告を控え持ち高調整によって、シカゴコーンは買われる展開となった。更に、米農務省がこの日、米国産トウモロコシ166万1160トンをメキシコに売却を明らかにした。この輸出需要が支援材料となり、シカゴコーンは482.50セントまで続伸した。
シカゴコーン期近12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
ツイッター:https://twitter.com/@tazawa_fujitomi