米株式市場は２月以来で最長の４日続落となった。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は0.2 ％下落して2075.32で取引を終了。NHダウは57.66ドル（0.3％）安の17674.82ドルで取引を終了し、ナスダック総合指数は0.1％下げた。ＣＢＯＥのボラティリティ指数 （ＶＩＸ）は2.2％低下して20.50。今晩のＦＯＭＣの結果の前に、英国のＥＵ離脱の可能性をめぐり不透明感が更に高まった模様だ。ＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物７月限は前日比39セント（0.80％）安い１バレル＝48.49ドルで取引を終了。終値ベースで５月23日以来の安値となった。原油市場でもリスクオフのムードが台頭し、売り圧力が先行した。為替相場では、ＥＵ離脱懸念を背景としたリスク回避姿勢が強まり、円とスイスフランが上昇する展開となった。CME225先物（円建）清算値は、OSEの日中終値比で5円安の15775円。前日の日経先物は5月2日の安値15940円を下回り15710円まで下落し、ﾅｲﾄｾｯｼｮﾝでは15640円まで一段安となった。買い支えは日銀のETF買い。日銀によるETF買入は5日連続となり、6月は昨日までの10営業日で8回となった。しかしながら、Brexitの英国民投票の結果によっては、ﾄﾞﾙ円が更に下落に導かれる可能性は大きく、日本株の上値を圧迫する可能性きわめて高くなる。また、Brexitの不透明感から、債券を中心とした安全資産への流入が加速されている。金利低下を背景に、海外金融機関の収益圧迫への懸念が広がっている。欧州市場では、ﾄﾞｲﾂ銀は2.88％の下落、ｸﾚﾃﾞｨ･ｽｲｽは3.80％の下落、UBSは2.20％下落する結果となった。米市場では、ｺﾞｰﾙﾄﾞﾏﾝ1.64%下落、JPﾓﾙｶﾞﾝ1.88%の下落、ｱﾒｯｸｽは4.08％の大幅安となってしまった。本日、日経先物は、ﾅｲﾄｾｯｼｮﾝの安値15640円を下回ると、4月安値15460円(4/8)を意識する展開となる。本日から明日までの日程で日銀金融政策決定会合が開催される。

【買い材料】

・日銀による追加緩和政策への期待
・英中銀、市場混乱回避へ臨時の資金供給
・恐怖指数VIXは20.50、前日比低下
・人民元の14日の中間レートは1米ドル＝6.5791元、前日比で0.021％元高
・米小売売上高 前月比0.5％増

【売り材料】

・英国のEU離脱リスク
・米国株式市場－4日続落　金融株の下落が重し
・ＮＹダウは下落（17674.82、-57.66）
・ナスダックは下落（4843.55、-4.89）
・欧州株式市場－続落、独・英は約3カ月ぶりの安値
・米債券市場－ほぼ横ばい、リスク回避ムードは継続
・NY原油先物－続落、リスク回避やドル高で（48.49、-0.39）
・北海ブレント原油先物8月限50ドル割れ　英EU離脱懸念強まる
・NY為替－ポンド売り継続、ドル円は106円近辺（106円05-15銭）
・CME225先物は大阪取引所比で下落（15775、-5）
・主要企業6割で外国人持ち株比率低下
・マザーズ指数10％超の下落
・JTB、顧客情報793万人分流出

【その他注目点】

・日銀金融政策決定会合(～6/16)
・FOMC結果発表
・イエレンFRB議長会見(経済見通し)
・CRB指数－反落　アルミニウム、トウモロコシが上昇　コーヒー、原油が下落
・NY金先物－続伸、安全資産の金は人気
・欧州債－上昇、独長期債利回りはマイナスに

・米成長率、第2四半期は2.8％＝アトランタ連銀GDPナウ

13:00　　マンション発売(5月)　　　　-13.5％
14:00　　日銀政策委員会・金融政策決定会合(16日まで)　　　　
16:00　　訪日外国人客数(5月)　　　　

07:45　　NZ・経常収支(1-3月)　　
17:30　　英・失業率(5月)　　　
17:30　　英・ILO失業率(3カ月)(4月)　　　　
18:00　　欧・貿易収支(4月)　　　　
20:00　　米・MBA住宅ローン申請指数(先週)　　　　
21:30　　米・生産者物価コア指数(5月)　　
21:30　　米・ニューヨーク連銀製造業景気指数(6月)　
22:15　　米・鉱工業生産指数(5月)　　
22:15　　米・設備稼働率(5月)　　
27:00　　米・連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表、声明・経済予測発表
　　　　　　　
《決算発表》

星野リゾート・リート投資法人、インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人、トーセイ・リート投資法人など

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