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【貴金属市場】金標準は、為替の円高基調と週明けのNY金の下落によって、8800円割れ
- 2023/07/10
(貴金属市場)
10日の金標準は続落。金標準の中心限月6月限は前日比31円安の8798円。
週末の夜間立会の金標準の中心限月は、NY金の反発に反応して8844円まで上昇したが、その後はNY金の上げ幅縮小と為替の円高基調によって8788円まで売り込まれるなど乱高下した。NY金は弱気な米雇用統計の結果を受けて1941.1ドルまで反発したが、その後1930ドル台まで上げ幅を縮小した。日中立会は、為替の円安方向の戻りによって金標準は8836円まで買い直されたが、その後は、週明けのNY金が1924ドル台まで崩れ、為替が再び円高に動くと金標準は8796円まで続落した。
日中のNY金は、反落して1924.8ドルまで下落している。米長期金利の上昇や為替のドル高方向の戻りが圧迫要因に。今週は、米FRB高官の発言が多く市場では利上げに関する発言を注目している。また、週中には米CPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)の発表が予定され、NY金の波乱の展開に注意したい。金標準は、本日プラス圏とマイナス圏を行き来する動きとなっているが、NY金の上値水準の切り下げや為替の円高方向の動きを踏まえると、軟調地合いが続くと見たい。
金標準の日足チャート
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。