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東京株式市場 下値模索
- 2016/06/13
- アジアタイム
10日の米株市場は続落。S&P500種株価指数は前日比0.9%安の2096.07と、1週間ぶりに終値ベースで2100を下回る展開となった。NYダウは119.85ドル(0.7%)下げて17865.34ドルで取引を終了し、ナスダック総合指数は1.3%安と2カ月で最大の下げとなった。原油安に加え英国のEU離脱の国民投票に関する最新の世論調査で、離脱支持が残留支持を上回ったことが嫌気された模様だ。NYMEXのWTI7月物の清算値は前日比1.49ドル(2.95%)安の1バレル=49.07ドルと、中心限月の清算値ベースで6月3日以来1週間ぶりの安値を付ける展開となった。米国での石油リグ稼働数の上昇が嫌気され利益確定売りが先行した。外為市場では来週の米FOMC会合や英国のEU離脱をめぐる国民投票などのリスク要因が注視され、米ドルはユーロに対して上昇。先週末のOSE225先物9月限ナイトセッションでは16450円を高値に16250円まで売り込まれ、CME225先物(円建)は16185円まで売られた後、清算値はOSEの日中終値比で240円安の16290円となった。
本日の日経平均は、寄りから16300円レベルに下落し、ボックス下限の攻防が想定されそうだ。先週末のCME225先物(円建)が一時16185円まで下落した地合いを考えると、今度は16300円レベルで下げが止まるとは想定しにくい状況。今週は、日米金融政策会合が予定されているが、来週の英国国民投票かでえ積極的なポジション取りは出来ないのかもしれない。先週末のSQ値16639円11銭を回復できない地合いだと一目均衡表の雲16545円~16665円、転換線16780円、基準線16620円がレジスタンスラインとして位置づけられ、相場はしばらく低迷する可能性も否めない。
【買い材料】
・日銀による追加緩和政策への期待
・香港住宅価格指標CCLが2週間ぶりに上昇、前週比0.30%高の128.75ポイント
・マザーズ4日続伸、個人の中小型株物色活発
・民泊、運用ルール案固まる、年度内に新法
・4月の第3次産業活動指数1.4%上昇
・実質無借金企業56.1%
・米6月ミシガン大学消費者信頼感指数94.3(予想94.0)
【売り材料】
・英国のEU離脱リスク
・米国株式市場-続落 イベントを控えリスク回避志向が強まる
・NYダウは下落(17865.34、-119.85)
・ナスダックは下落(4894.55、-64.07)
・欧州株式市場-続落、英国のEU離脱懸念で
・米債券市場-続伸、英国民投票の接近で
・NY原油先物-大幅続落、調整売りが加速(49.07、-1.49)
・NY為替-欧州通貨安・ドル高・円高、英離脱を警戒
・CME225先物は大阪取引所比で下落(16290、-240)
・恐怖指数VIXは17.03、前日比上昇
【その他注目点】
・休場:豪、ロシア
・米アップルの世界開発者会議(~6/17サンフランシスコ)
・NY金先物-逃避的な買い入るが、上げは続かず
・米フロリダ州で銃乱射、50人死亡-テロ事件として捜査
・CRB指数-下落 コーヒー、大豆が上昇 ガソリン、小麦が下落
・欧州債-英・独長期債利回り、連日で過去最低を更新
・ロシア中銀、政策金利を10.50%に引き下げ
・米ヤフー事業買収、バフェット氏も入札
・独首相が訪中(14日まで)
・OECD(経済協力開発機構)「目標を下回るインフレが続くならECBは追加緩和すべき」
08:50 法人企業景気予測調査(4-6月)
11:00 中・鉱工業生産(5月) 6.0% 6.0%
11:00 中・小売売上高(5月) 10.1% 10.1%
11:00 中・固定資産投資(5月) 10.4% 10.5%
20:25 ブ・週次景気動向調査
21:00 印・消費者物価指数(5月) 5.55% 5.39%
《決算発表》
太洋基礎工業、ブラス、アヲハタ、サトウ食品工業、神戸物産、ジェネレーションパス、コーセル、トーエル、稲葉製作所、ザッパラス、ジャストプランニング、石井表記、ヤーマン、総合商研、萩原工業、小林産業、正栄食品工業、ケネディクス・オフィス投資法人、日本テレホン、オーエスなど
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