株式・FX・商品情報
【海外商品市況】NY金は続落
- 2023/06/22
(NY貴金属)
21日のNY金は続落。NY金期近8月限は前日比2.8ドル安の1944.9ドル、NY白金期近7月限は19.0ドル安の949.0ドル、NY銀期近7月限は同42.4セント安の2281.0セント。
昨日のNY金は、米長期金利の乱高下に翻弄され、3カ月ぶりに1930ドル割れとなったが、その後、下げ幅を縮小した。この日、米FRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長が下院での議会証言が行われた。ここでパウエル議長が、根強いインフレ対策として米FOMC(連邦公開市場委員会)メンバーのほぼ全員が、「年末まで更にいくらかの利上げが適切と予想している」と発言した。この発言をきっかけに、米長期金利が上昇すると、NY金の8月限は1929.3ドルまで急落した。しかし、その後の質疑応答でパウエル議長は、急ピッチに進めた利上げ効果や融資基準の厳格化による景気への影響を見極めるため、利上げペースを緩やかにすることを表明すると、上昇した米長期金利が低下し、NY金は出直りの動きから1948ドル台まで戻りを見せた。また、NY金の戻り局面では、為替のドル安基調も支援材料となっていた。NY白金は大幅続落して、3カ月ぶりに950ドル割れとなった。パウエル議長の議会証言によって、NY金の下落につられNY白金も軟調地合いとなった。しかし、その後、NY金の安値からの出直りの動きや為替のドル安基調に反応せず、NY白金は、世界的な景気減速による白金需要の後退懸念が圧迫要因となって946.0ドルまで売り込まれた。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金7月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
21日のWTI原油は急反発。WTI原油期近8月限は前日比1.34ドル高の72.53ドル、北海ブレント原油8月限は同1.22ドル高の77.12ドル。RBOBガソリン7月限は同1.49セント高の262.41セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同8.88セント高の256.42セント。
昨日のWTI原油は、為替のドル安基調が支援材料となり急反発した。WTI原油の8月限は、序盤は70ドル台後半から71ドル台後半のレンジで推移していた。しかし、米FRBのパウエル議長の議会証言での発言をきっかけに、為替がドル安基調に進むと、ドル建てで取引されるWTI原油は割安感から買い進まれ、72.72ドルまで急反発した。
WTI原油期近8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(CBOTコーン)
21日のシカゴコーンの続伸。期近7月限は前日比27.25セント高の671.00セント、新穀12月限は同31.25セントの628.75セント。
昨日のシカゴコーンは、作柄の悪化から新穀12月限を中心に続伸した。18日時点の米トウモロコシの作柄が、「優・良」合わせて55%と前週から6ポイント低下した。前年は70%と前年同期比で15ポイント減少している。この作柄の悪化によって、シカゴコーンの新穀12月限は629.75セントまで急騰した。
シカゴコーン期近12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。