米株市場、3日続伸。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.3％高の2119.12で取引を終了し、昨年７月21日以来の高値となった。NYダウは66.77ドル（0.4％）上げて18005.05ドルと、６週間ぶり高値で引け、ナスダック総合指数は0.3％上昇した。原油先物価格の続伸を好感した買いが観測｡ＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物７月限は前日比87セント（1.73％）高い１バレル＝51.23ドルで終了。終値ベースで昨年７月15日以来の高値となった。米ＥＩＡの週間統計で米原油在庫の減少が明らかになり、供給超過が緩和されたことが背景。米ドルはポンド以外の大半の主要通貨に対して下落となった。低調な米雇用増やイエレン米ＦＲＢ議長が今後の利上げ時期について言及しなかったことが引き続き材料視された模様だ。一方で市場の話題となったのが、ゴールドマンの「There’s an Elevated Risk of a Big Market Selloff」とのリポート{主要証券取引所で20％を超える売り浴びせは比較的頻繁に起こる。また最近では、こうした下落は世界規模での懸念が引き金になっている。英国の欧州連合（ＥＵ）離脱の可能性や、米国の大統領選挙、米金融当局の利上げ継続見通しなどを踏まえると、一定の水準のイベントリスクは現実に存在する。（Bloomberg)}ﾊﾞﾘｭｴｰｼｮﾝ的に割高感が出ていることから株式市場に調整が入ると見込んでいるらしい。8日のOSE225先物6月限のﾅｲﾄｾｯｼｮﾝは、OSE比120円安の16730円で終えた。売買高は2万2421枚。CME225先物(円建て)の清算値はOSE比15円安の16815円で、売買高は4万枚台だった。
本日の日経平均先物は、NYﾀﾞｳが18000ﾄﾞﾙに乗せるなど米株が堅調に推移していたことなどから、3日続伸が期待される。しかし、為替市場でﾄﾞﾙ安基調が継続されており、極端な円高には注意が必用なところだ。国内では特に重要な経済指標がない。4月の機械受注や5月の都心ｵﾌｨｽ空室率が発表される予定だが、株式市場に与える影響は限定的となりそう。10時30分に5月の中国消費者物価指数(CPI)などが発表される。

【買い材料】

・日銀による追加緩和政策への期待
・米国株式市場－続伸　ダウ平均は1カ月半ぶりに18000ドル台を回復
・ＮＹダウは上昇（18005.05、+66.77）
・ナスダックは上昇（4974.64、+12.89）
・NY原油先物－年初来高値を更新、米原油在庫は3週連続で減少（51.23、+0.87）
・米4月JOLT求人件数578.8万件（予想567.5万件）
・GDP実質年率+1.9％に上方修正
・4月の経常収支、22ヶ月連続で黒字
・人民元の8日の中間レートは1米ドル＝6.5593元、前日比で0.038％元高

【売り材料】

・中国とロシアの艦艇 一時接続水域に
・世銀、世界経済の見通しを下方修正
・英国のEU離脱リスク
・三菱UFJ銀、国債入札の特別資格返上へ
・NY為替－ドル売り優勢、米利上げ見送り観測で（106円85-95銭）
・北朝鮮、核の再処理施設を再稼働
・独、再生エネルギーの固定価格買取制度を廃止
・景気ウォッチャー調査、2ヶ月連続低下
・CME225先物は大阪取引所比で下落（16815、-35）
・恐怖指数VIXは14.08、前日比上昇

【その他注目点】

・欧ドラギECB総裁が経済フォーラムで講演
・RBNZは政策金利を2.25％に据え置き 予想通り
・英のEU離脱に備え対応を用意-ECB専務理事
・欧州株式市場－高安まちまち、来週以降の重要イベントを控えて
・欧州債－独長期債利回りは連日で過去最低を更新
・米債券市場－続伸、入札結果を好感
・CRB指数－続伸　コーヒー、銀が上昇　　ニッケル、天然ガスが下落
・NY金先物－堅調、米利上げ見送り観測で

08:50　　機械受注(4月)　　
08:50　　マネーストック(5月、日本銀行)　　　　
08:50　　対外対内証券売買(先週)　　　　
10:30　　中曽日銀副総裁が講演(14:00から記者会見)　　　　
11:00　　オフィス空室状況(5月)　　　　
12:00　　スポットLNG価格調査(5月)　　　　
15:00　　工作機械受注(5月)　　　　

06:00　　NZ・ニュージーランド準備銀行（中央銀行）が政策金利発表　　　　　　
10:30　　中・消費者物価指数(5月)　　
10:30　　中・生産者物価指数(5月)　　
14:45　　スイス・失業率(5月)　
15:00　　独・貿易収支(4月)　　
15:00　　独・経常収支(4月)　　　
17:30　　英・商品貿易収支(4月)　
21:30　　米・新規失業保険申請件数(先週)　　　　
22:45　　米・消費者信頼感指数(先週)　　　　
23:00　　米・卸売在庫(4月)　
25:00　　米・家計純資産(1-3月)　
　

《決算発表》

ベステラ、積水ハウス、ロック・フィールド、ミサワ、ビューティガレージ、クロスプラス、バルニバービ、ミライアル、日本ビューホテル、鎌倉新書、トップカルチャー、スバル興業、きんえい、シーイーシー
　　

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