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日銀による追加緩和が遅れる?

  • 2016/06/02
  • フジトミ証券
  • アジアタイム

 米株市場は小幅高で推移。S&P500種株価指数は前日比0.1%上げて2099.33で取引を終了。NYダウ2.47ドル高い17789.67ドルで終え、ナスダック総合指数は0.1%上げて6日続伸となった。米株市場は、スタート直後は、軟調に推移する欧州株安を嫌気して売りが先行したものの、5月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が51.3となり、市場予想の平均値(50.4)を上回ると下げ幅を縮小させた。米FRBが公表したベージュブックによれば、米経済は4月半ば以降、大半の地域で緩慢なペースで拡大し、労働市場は引き締まったとし、雇用主は引き続き従業員を増やし、賃金もやや上昇しつつあるとしている。NYMEXのWTI先物7月限は前日比9セント安い1バレル=49.01ドルで終了した。米原油市場では、中国PMIが低調だったことで景気先行き懸念が強まったことに圧迫されたほか、利益確定の売りが先行した模様だ。しかし、2日のOPECでは生産上限が再び協議される公算が大きく、サウジアラビアがこの上限設定に前向きな姿勢を示したと報道されると、下げ幅を縮小させた。NY外為市場では円が急伸となった。昨日の東京為替市場同様に、安倍首相が消費増税先送りを表明したことを受け、日銀による追加緩和が遅れるとの観測が強まった様だ。OSE2256月限ナイトセッションは、OSE225日中比190円安の16780円で取引を終えた。売買高は2万2725枚。CME225先物(円建て)の清算値はOSE比115円安の16855円だった。安値は16740円で、売買高は6万枚台で活況だった。本日の日経平均は、ECB理事会やOPEC総会、週末の米雇用統計を控えて様子見ムードが台頭と予想される中、転換線(16835円)を維持できるかどうかに注目したい。また、昨晩の欧州株式市場では、ドイチェ・バンクが2.55%安、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドが2.80%安、サンタンデール銀が2.77%安、クレディスイスが2.57%安となり、幅広く金融株に売りが傾けられた。この動きが東京株式市場でも継続されるかに注意が必用である。昨日の225先物は陰線引け。終値ベースで5日線(16978円)を下回り、テクニカル的には上昇傾向に一服感がある展開。ドル円も一目の雲の上限(109.995円)を下回っており、重要指標などイベント待ちでもみ合いが想定されるところだ。個別ではアキュセラ(4589)株の動向に注目か!?前日まで6日連続でストップ安となり、ライブドアの5日連続ストップ安の記録を抜いた。

【買い材料】

・米国株式市場-ほぼ横ばい ダウ平均は一時120ドル安から反発
・米FRB報告「景気は緩やかに拡大」
・NYダウは上昇(17789.67、+2.47)
・ナスダックは上昇(4952.25、+4.20)
・米5月ISM製造業景況指数 51.3(前回発表値 50.8)
・財政政策に対する思惑
・日銀による追加緩和政策への期待
・消費増税再延期、国債格付けに影響せず

【売り材料】

・欧州株式市場-続落 英EU離脱が住宅価格に与える影響を懸念
・米債券市場-続伸 リスクセンチメントながめ上下
・NY原油先物-続落 中国の需要減少を懸念し売り先行(49.01、-0.09)
・NY為替-原油安でのリスク回避はOPEC思惑で緩和(109円50-60銭)
・CME225先物は大阪取引所比で下落(16855、-115)
・欧州債-続伸 Brexit懸念した買い継続
・恐怖指数VIXは14.20、前日比上昇
・英国のEU離脱リスク
・根強い中国の景気減速懸念

【その他注目点】

・ドラギ総裁が記者会見
・CRB指数-続伸 天然ガス、トウモロコシが上昇  綿、銅が下落 
・NY金先物-反落 米景況指標が強く、安全資産への需要後退
・政府、リニア前倒しで3兆円融資検討
・米マイクロソフト、VRで10社超と提携
・参院選投票日は7月10日に

・米地区連銀経済報告(ベージュブック)サマリー
「エネルギー分野は依然ぜい弱」
「建設・不動産は成長、見通し良好」
「4月から5月半ばにかけ、ほとんどの地区でわずかに物価に上昇圧力。見通しは緩やか」「雇用・賃金の強まりは緩やか、労働市場の引き締まりを広く確認」
「12の地区でおおむね緩やかな経済成長」
「多くの地区で個人消費が緩やかに上昇」
「製造業はまだら模様」
「シカゴ、カンザスシティで成長鈍化」
「ダラス、わずかな成長を報告」
「NYはおおむね横ばい」
「借入の需要は1地区(ダラス)を除いて緩やかに増加」
・ユンケル欧州委員長
「英国民投票でEU離脱が決まった場合、条約についての再交渉をする必要はない」

08:50  マネタリーベース(5月、日本銀行)    
08:50  対外対内証券売買(先週)    
10:00  営業毎旬報告(5月31日現在、日本銀行)    
10:30  日銀の佐藤審議委員が講演(14:00から記者会見)    
14:00  消費態度指数(5月)  
17:00  日本銀行が保有する国債の銘柄別残高    
17:00  日本銀行による国庫短期証券の銘柄別買入額    

10:30  豪・貿易収支(4月)  
10:30  豪・小売売上高(4月)  
18:00  欧・生産者物価指数(4月)  
20:45  欧・欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表     
21:00  ブ・鉱工業生産(4月)  
21:15  米・ADP全米雇用報告(5月)  
21:30  米・新規失業保険申請件数(先週)   
22:45  米・消費者信頼感指数(先週) 

《決算発表》

ダイサン、巴工業、不二電機工業、アルチザネットワークス、ピープル、ファースト住建など

場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740

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