米株市場はマチマチ。S&P500種株価指数は前営業日比0.1％下げて2096.96で終了。NYダウは86.02ドル（0.5％）安い17787.20ドルで終え、ナスダック総合指数は0.3％上昇で取引を終了した。米市場で話題となったのが、ブラックロックによる欧米株の見通しのに引き下げ（中立）だ。米国株についてはバリュエーションの高さと年央のＦＲＢの利上げの確率が高まっていることを理由としている。６月もしくは７月に予想される利上げが米国債の売りを招く可能性が高いとしている。欧州市場で主要指数が軒並み安となった。STOXXﾖｰﾛｯﾊﾟ600指数は0.77%安となり、最近の上昇基調の利食い、原油安や銀行株安を受けて幅広い銘柄に売りが先行した。ｲﾀﾘｱ中銀が2016年に財政赤字が減らない見通しだと発表したことを背景に、売りが誘発された模様だ。ＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物７月限は前営業日比23セント（0.47％）安い１バレル＝49.10ドルで終了。カナダで山火事により操業停止していた業者が生産を再開し始めたことが材料視された。英世論調査でＥＵ離脱支持が優勢という結果が判明したため、為替相場では、ポンド安・ドル高、ユーロ安・ドル高が進み、安全通貨とされる円は買われる展開となった。円高基調やNYﾀﾞｳが一時149ﾄﾞﾙ下落したこともあり、OSE225先物ﾅｲﾄｾｯｼｮﾝは一時17030円まで下落した。CME225(円建)も17005円まで下落したが、清算値はOSEの日中終値比で160円安の17070円となった。昨日の東証1部の売買代金は、大引けでMSCIﾘﾊﾞﾗﾝｽ、加重型、日経型、JPX型ｲﾝﾃﾞｯｸｽなどが流入し、9営業日ぶりに2兆円の大台に乗せることが出来た。前日の売買代金2兆8740億円のうち、約9800億円が大引けの取引であり、日中の動向を考えると商いが賑わったとはけして言えない状況。今日から6月相場入りとなるが、来週10日にはﾒｼﾞｬｰSQ算出、15日の米FOMC、16日には日銀金融政策決定会合、23日にはEU離脱を問う英国の国民投票などが予定されている。これだけ注目される行事がが多いと、ボラは増大し、低迷している取引高も増加が期待できるかもしれないが、イベントの谷間は動けなくなる可能性が高くなる。本日の東京株式市場は、昨日までの5連騰で既に合計750円幅(+4.55％)上昇しており、利食いが先行となる可能性が高く、17000円で食い止めることが出来るかに注目したいところ・・・https://www.fujitomi.co.jp/?p=6319

【買い材料】

・財政政策に対する思惑
・日銀による追加緩和政策への期待
・NASDAQ総合指数は月間で大幅高（4948.06、+14.55）
・ＬＩＮＥ、7月に東証上場へ
・SOX指数は上昇、マイクロンが堅調
・政府、クリーンエネ投資900億円に倍増
・GPIF、資産構成維持

【売り材料】

・ＮＹダウは下落（17787.20、-86.02）
・英国のEU離脱リスク
・中国の景気減速懸念が根強い
・欧州株式市場－反落　英のEU離脱リスクを嫌気
・米債券市場－反発　Brexit意識されリスク回避
・欧州債－反発　Brexit懸念でリスク回避の買い
・NY原油先物－続落　生産国高官が価格下支えに消極的な発言（49.10、-0.23）
・NY為替－Brexitリスク再燃、原油高値から急落（110円65-75銭）
・CME225先物は大阪取引所比で下落、17070で引け
・恐怖指数VIXは14.19、前日比上昇

【その他注目点】

・通常国会会期末
・米国株式市場－まちまち
・NY金先物－反発　EU離脱を意識したリスク回避で買われる
・CRB指数－小幅続伸　天然ガス、オレンジジュースが上昇　小麦、銀が下落　

・ビスコ伊中銀総裁「伊経済には明白な前向きの兆候ある」
　同「ユーロ圏経済は引き続き世界的なリスクにさらされている」
　同「外需の行方が伊経済の主なリスク」
・スパーン独副財務相「Brexitの可能性が及ぼすインパクトを推計することは困難」

08:50　　法人企業統計調査(法人季報1-3月)　　　　
14:00　　企業短期経済観測調査(短観)の見直し方針(日本銀行)　　　　
14:00　　新車販売台数(5月)　　　　7.2％
14:00　　軽自動車販売台数(5月)　　　　
16:00　　債券市場サーベイ(2016年5月調査、日本銀行)　　　　
　　　　　　
10:00　　中・製造業PMI(5月)　　
10:00　　中・非製造業PMI(5月)　　　　
10:30　　豪・GDP(1-3月)　　
10:45　　中・財新製造業PMI(5月)　　
14:00　　印・製造業PMI(5月)　　　　
14:45　　スイス・GDP(1-3月)　　　　
17:30　　英・製造業PMI(5月)　　
21:00　　ブ・GDP(1-3月)　　
22:00　　ブ・製造業PMI(5月)　　　　
23:00　　米・ISM製造業景気指数(5月)　　
23:00　　米・建設支出(4月)　　
27:00　　ブ・貿易収支(5月)　　　　
27:00　　米・地区連銀経済報告(ベージュブック)　

《決算発表》

伊藤園　　　

場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740