★ポンド/円は75日指数平滑線（紫線）の160.836円が下値支持ラインとなり下げ止まっている。この75日指数平滑線は他の金融商品でも上値抵抗ライン・下値支持ラインとなることが多いので役立つ移動平均線だ。4月27日高値の162.81円のネックラインを超えてくると、ダブルボトムネックライン上抜けとなる。ただ、こういうネックライン近辺では、ポンド買い・円売りしていた投資家からの利益確定取引が増えるので、一気に上抜けしない場合は上値の重くなることが多い。ただ、75日指数平滑線が下値支持ラインとして踏ん張っている。利益確定売りが一巡すると反転する可能性もあるので、注意が必要となる。

一目均衡表でも雲の上限上抜け、転換線と基準線が好転（基準線が上向く必要がある）、遅行線が何とかロウソク足上抜けしていること、26期間先の先行スパンでは先行スパン1が上、先行スパン2が下にあることから、現段階では下落基調になりにくいと状況となる。

今後の注目点ではネックラインを上抜けできるのか、それとも上値が重くなり支持ラインを下抜けしてしまうのかである。ポンドは英国のEU離脱問題が足を引っ張っているが、このところの調査では、EU残留派が優位となってきている。そのため、ネックライン超えに注目というところだ。