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リーマン級の経済危機再燃を警戒?
- 2016/05/27
- アジアタイム
米株市場はマチマチ。S&P500種株価指数は前日比0.1%未満下げて2090.10で終了し、NYダウは23.22ドル(0.1%)下げて17828.29ドルで終えた。ナスダック総合指数は3日続伸し0.1%上昇。WTIが朝方に1バレル=50.21ドルと昨年10月以来、7カ月ぶりの50ドル台を回復したことで、資源関連中心に株式市場でも買いが優勢となったが、原油が下落に転じる流れで、株への売りも優勢となった模様だ。NYMEXのWTI先物7月限は前日比8セント(0.16%)安い1バレル=49.48ドルで終了。GLOBEX2256月限(円ベース)の清算値は前日比55円安の16875円。26日のOSE終値(16790円)比85円高だった。安倍首相の「リーマン級の経済危機再燃を警戒」という表現を多くのメディアが報じている。消費増税の延期の布石をサミットで打ったこととしては評価できそうが、株式市場では、消費増税延期を織り込んでいるのが現状。年始からの急落相場で累積売買代金が膨らんでいる16800円から17100円レベルは重いとの印象が昨日の動きをみても強まっている。引き続き為替相場を見極めながらの展開は継続か??
【買い材料】
・財政政策に対する思惑
・日銀による追加緩和政策への期待
・消費増税延期の見方広がる
・ナスダック上昇(4901.77、+6.88)
・欧州株式市場-続伸、原油高で投資家心理が改善
・NY原油先物-小反落も、一時昨年10月以来の50台に上昇(49.48、-0.08)
・CME225先物は大阪取引所比で上昇(16875、+85)
・恐怖指数VIXは13.43、前日比低下
・独首相、共同声明に構造改革の重要性盛り込む
・企業向けサービス価格 2年10ヶ月連続上昇
【売り材料】
・NYダウは下落(17828.29、-23.22)
・英国のEU離脱リスク
・売買代金は低水準
・セメント国内販売量、10ヶ月連続マイナス
【その他注目点】
・オバマ米大統領が広島訪問
・イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が講演(ハーバード大学)
・米国株式市場-ほぼ横ばい 素材、エネルギー、金融に利益確定売り
・米債券市場-反発、FRB理事の発言には反応薄
・NY金先物-続落、足もとでは買い材料が乏しい
・NY為替-商い低調、ドル円は109円後半
・CRB指数-小幅続伸 小麦、綿が上昇 天然ガス、ガソリンが下落
・欧州債-続伸、6月に注目イベント多数控える
・トランプ氏、米共和党候補指名に必要な代議員数確保
・仏政府、労組による製油所封鎖を受け、6年ぶりに石油戦略備蓄の放出を開始
・グーグル、自動運転の実験加速
・東京都内を訪れた外国人旅行者、1000万人突破
・安倍首相「世界経済経済、大きなリスクに直面しているとの認識で一致」
・オバマ米大統領「競争的な通貨切り下げ競争の回避が重要」
・メルケル独首相「G7、世界経済の不確実性で議論した」
同「金融政策で残された手段は乏しい」
08:30 消費者物価コア指数(4月)
08:30 消費者物価指数(CPI全国4月、東京都区部5月)
10:00 伸銅品生産実績(4月)
14:00 基調的なインフレ率を補足するための指標速報(4月、日本銀行)
10:30 中・工業利益(4月)
21:30 米・GDP改定値(1-3月)
23:00 米・ミシガン大学消費者マインド指数確定値(5月)
《決算発表》
日本駐車場開発、スリープログループ、大和コンピューター、日本スキー場開発、エイチ・アイ・エス、アインホールディングスなど
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