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明日からの伊勢志摩サミットへの期待感もやや後退
- 2016/05/25
- アジアタイム
米国株式市場は、約2カ月ぶりの大幅高と反発。S&P500種株価指数は前日比1.4%高の2076.06で取引を終え、NYダウ工は213.12ドル(1.2%)高の17706.05ドルで終了。ナスダック総合指数は2%上昇した。新築住宅販売の急増を背景に、米経済は利上げに耐えられるとの楽観的な見方が広がった模様だ。住宅建設銘柄を集めた株価指数は2014年1月以来の大幅上昇。また、ハイテク株ではマイクロソフト が3.1%の大幅高となり、ナスダック総合指数とS&P総合500種をけん引した。NY原油先物市場ではWTI先物が反発。米エネルギー情報局の週間統計発表(25日)前に、先週の米在庫が減少したとの観測が市場に広がった。NYMEXのWTI先物7月限は前日比54セント(1.12%)高い1バレル=48.62ドルで終了。NY外国為替市場ではドルが対ユーロで上昇し、2カ月ぶりの高値での取引となった。来月にも政策金利が引き上げられるとの観測が強まり、ドル買いが先行した模様だ。OSE2256月限ナイトセッションの安値は16520円まで下落したが、ドル円の堅調や米株高を背景にOSE225ナイトセッションは一時16780円まで上昇し、16750円で引けた。CME225(円建)では16800円の高値を付け、清算値はOSE225の日中比で285円高の16765円となった。本日のOSE225は、ドル円が一時110円台を回復し、NYダウが200ドル超の大幅反発となった事を好感し、16700円台への上昇が期待される。個別では、ソニー株の動向に期待したいところだ。昨夕、熊本地震の影響が報じられたが、夜間のPTSは5%の上昇となっている。前日の東証1部の売買代金(1兆6658億円)は連日の今年最低を更新した。伊勢志摩サミットへの期待感もやや後退しているとの見方も台頭。民進党などの野党は、6月1日の国会の会期末にて安倍首相の不信任決議案提出を固めた模様だ。衆参ダブル選挙選や消費税先送りに対する憶測は消えていない。東京都知事選挙を含めたトリプル選挙を期待する声さえも訊かれ始めている。
【買い材料】
・米国株式市場-大幅反発 テクノロジー、金融を筆頭に全10セクターが上昇
・NYダウは上昇(17706.05、+213.12)
・ナスダック上昇(4861.06、+95.27)
・米4月新築住宅販売件数 61.9万件〔予想 52.3万件〕 (前回発表値 51.1万件)
・欧州株式市場-軒並み1%超の上昇、原油高・ユーロ安を好感
・米債券市場-リスクオンで、安全資産に売り
・財政政策に対する思惑
・日銀による追加緩和政策への期待
・NY原油先物-反発、在庫減の思惑やドル高で(48.62、+0.54)
・NY為替-ドル高・円安、ドル円110円近辺
・CME225先物は大阪取引所比で上昇、16765で引け
・欧州債-英債は下落、EU離脱リスクの低下で
・恐怖指数VIXは14.42、前日比低下
・リニア全線開業前倒しへ 財政投融資活用検討
【売り材料】
・人民元の24日の中間レートは1米ドル=6.5468元、前日比で0.020%元安
・中国株-本土大引け:3日ぶり反落、材料不足と薄商いで株式投資意欲が減退
・英国のEU離脱リスク
・昨日の売買代金は今年最低
【その他注目点】
・EU財務相理事会
・NY金先物-大幅続落、株高・ドル高を受けて
・CRB指数-小幅反発 綿、原油が上昇 天然ガス、ニッケルが下落
・米5年国債入札
・ユーロ圏財務相、ギリシャ改革案を暫定承認する見通し
・インドネシア、外資出資規制を緩和 規制緩和対象業種は観光、輸送、映画館など多岐
・ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁「FRBは今年2-3回利上げを予想」
同「今年後半には実質ゼロ金利から大幅な引き上げが可能」
同「今年第2四半期のGDPは第1四半期よりかなり強い伸び率に」
14:00 民生用電子機器国内出荷(4月)
07:45 NZ・貿易収支(4月)
09:00 亜・シンガポールGDP改定値(1-3月)
17:00 独・IFO景況感指数(5月)
20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)
22:00 米・FHFA住宅価格指数(3月)
22:30 ブ・個人ローン・デフォルト率(4月)
22:30 ブ・ローン残高(前月比)(4月)
22:30 ブ・融資残高(4月) 3兆1610億レアル
23:00 加・カナダ銀行(中央銀行)が政策金利発表
《決算発表》
ウチダエスコ、内田洋行など
《海外決算発表》
コストコホールセール、ティファニー HP
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