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イールドスプレッドで11月9日の米国株市場を先取り!

  • 2022/11/09
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、主要三指数は全てで続伸する展開になった。米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを減速するとの観測が高まる中、米長期金利の低下とともに株買いが先行した。指数は一時520ドル超上昇した。ただ、本日投開票の米中間選挙や10日の10月米消費者物価指数(CPI)の結果を見極めたい向きも多く、急速に伸び悩む場面があった。ビットコインなど暗号資産(仮想通貨)が軒並み急落したことも投資家心理を冷やした。一方、米長期金利は、本日投開票の米中間選挙や10日発表の10月米消費者物価指数(CPI)など、米重要イベントを前に持ち高調整目的の買いが入った。イールドスプレッドからは、米長期金利が大幅低下した一方で、主要三指数は続伸する展開になったものの、主要三指数は全てで拡大した。全般的に割高感が強いことから上値追いよりも引き続き下押し調整的な動きに注意が必要である。特にNASDAQ総合指数は、無リスクである米長期債利回りの方が益利回りを上回る異常な状態となっている。イールドスプレッドでは、米長期金利の動向が重要なポイントになる。

 

世界的な経済成長による景気回復に連れたインフレが高止まりしている。特に、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを急ぐタカ派姿勢を強まっていることから、米長期金利が上昇することでイールドスプレッドが縮小しやすく株価は売られやすい地合いになっている。そして、米国金利上昇は世界的な金利上昇を招くことになり、世界的な株価にとって、ネガティブな材料となりやすい。また、ウクライナ情勢の緊迫化が続くなか地政学リスクから株価が売られやすい。米国株のVIX指数は24.35から25.54へ上昇した。VIX指数が20台半ばで推移していることで、米国株は不安定な動きが継続しやすい。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.200%

・直近イールドスプレッド縮小: 22/9/27-▲1.573%、 22/10/13-▲1.556%

                22/10/24-▲1.001%、22/11/7-▲1.049%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・11月7日:▲1.049%⇒11月8日:予想▲1.080%(前日比で拡大:割安)

 

11月8日のNYダウが続伸した一方で、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値▲3.200%から▲2.120%平均値より上方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲3.146%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲3.022%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲3.461%下回った。20年3月23日の6.017%から▲4.937%下回った。NYダウは、米中間選挙で大統領と議会のネジレを好感する流れが続いた。ビットコインなどの暗号資産価格が急落したことでリスク回避が強まる場面もあったが、終盤は再び買いが優勢となった。NYダウは528ドル高まで上昇後、4ドル高まで反落したが、333.83ドル高(+1.02%)で終了した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.756%

・直近イールドスプレッド縮小: 22/10/6-▲1.919%、22/10/13-▲1.892%

               22/10/24-▲1.378%、22/11/7-▲1.311%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-▲4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・11月7日:▲1.311%⇒11月8日:予想▲1.364%(前日比で拡大:割安)

 

S&P500が続伸した一方で、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲2.756%から▲1.392%と平均値より上方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲2.505%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲2.638%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲2.815%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲3.135%下回った。20年3月23日の6.222%から▲4.858%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.702%

・直近イールドスプレッド縮小:22/10/6-▲0.049%、22/10/13-▲0.063%

              22/10/24-+0.363%、22/11/7-+0.384%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・11月7日:+0.384%⇒11月8日予想+0.320%(前日比で拡大:割安)

 

NASDAQが続伸した一方で、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲1.702%から▲2.022%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲2.499%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲2.703%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲2.818%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲3.123%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲4.414%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が上昇したうえ、株価指数も反発したことで前日比で縮小した。イールドスプレッドは債券利回りが益利回りを上回る異常な状態のため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いが続いている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、プラス圏となり割高感が非常に強まっている。そのため、2%台に拡大するまでは割安とは言えず、売られやすい地合いが継続する。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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