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イールドスプレッドで10月4日の米国株市場を先取り!

  • 2022/10/04
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、主要三指数の全てが反発する展開になった。英国のトラス政権が最高所得税率引き下げを撤回したため世界金融市場混乱への不安が緩和し買戻しが先行し、寄り付き後は上昇した。9月ISM製造業景況指数や8月建設支出が予想下回り、パンデミックによる経済封鎖直後の2020年来の低水準に落ち込む低調な経済指標の結果を受け連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペース加速懸念が後退、長期金利低下に伴う買いが強まり、一段高となった。前週末に2020年11月以来の安値を更新したあとだけに短期的な戻りを期待した買いも入った。一方、長期金利は、英政府が『所得税の最高税率を引き下げる案を撤回する』と表明し、同国の財務悪化に対する懸念が和らぐと欧州債相場が上昇した。米国債にも買い(利回りは低下)が波及した。9月米ISM製造業景気指数が予想を下回ったことも買いを促し、利回りは一時3.5655%前後まで低下した。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、米長期金利が大幅低下した一方で、主要三指数は反発する展開になったもののイールドスプレッドは全てで拡大する展開になった。全般的に割高感が強いことから上値追いよりも引き続き下押し調整的な動きに注意が必要である。イールドスプレッドでは、米長期金利の動向が重要なポイントになる。

 

世界的な経済成長による景気回復に連れたインフレが高止まりしている。特に、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを急ぐタカ派姿勢を強まっていることから、米長期金利が上昇することでイールドスプレッドが縮小しやすく株価は売られやすい地合いになっている。そして、米国金利上昇は世界的な金利上昇を招くことになり、世界的な株価にとって、ネガティブな材料となりやすい。また、ウクライナ情勢の緊迫化が続くなか地政学リスクから株価が売られやすい。米国株のVIX指数は31.62から30.10へ低下した。しかし、VIX指数は30台で推移していることで、米国株は不安定な動きが継続しやすい。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.216%

・直近イールドスプレッド縮小: 22/4/19-▲1.713%、22/8/24-▲1.809%

                22/9/12-▲1.664%、22/9/27-▲1.573%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・9月30日:▲1.868%⇒10月3日:予想▲1.912%(前日比で拡大:割安)

 

10月3日のNYダウは反発した一方で、米長期金利も大幅低下したことからイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲3.216%から▲1.304%平均値より上方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲2.314%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲2.190%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲2.629%下回った。20年3月23日の6.017%から▲4.105%下回った。NYダウは、第4四半期入りし、年末ラリーへの期待が高まる中、発表された経済指標が総じて弱い結果となり、米金利が大幅に低下したことで幅広い銘柄が買い戻された。9月月間で8.84%安となったNYダウは終日プラス圏で推移し、765.38ドル高(+2.66%)の 29490.89ドルで終了した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.766%

・直近イールドスプレッド縮小: 22/4/19-▲1.989%、22/8/24-▲2.137%

               22/9/12-▲1.927%、22/9/27-1.989%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-▲4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・9月30日:▲2.172%⇒10月3日:予想▲2.214%(前日比で拡大:割安)

 

S&P500は反発した一方で、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲2.766%から▲0.552%と平均値より上方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.655%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.788%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.965%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲2.285%下回った。20年3月23日の6.222%から▲4.008%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.718%

・直近イールドスプレッド縮小:22/8/24-▲0.404%、22/9/12-▲0.198%

              22/9/22-0.233%、22/9/27-▲0.078%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・9月30日:▲0.235%⇒10月3日予想▲0.337%(前日比で拡大:割安)

 

NASDAQは反発した一方で、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲1.718%から▲1.381%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲1.842%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲2.046%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲2.161%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲2.466%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲3.757%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が大幅低下した一方で、株価指数は反発したものの前日比では拡大した。イールドスプレッドは平均値の1/5超まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いが続いている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、▲0.3%台前半で割高感が非常に強まっている。そのため、2%台に拡大するまでは割安とは言えず、売られやすい地合いが継続する。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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