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連邦公開市場委員会議事録 6月利上げ観測の高まりを背景にドル円堅調で
- 2016/05/19
- アジアタイム
米株市場は高安マチマチの展開。S&P500種株価指数は前日比0.1%未満上昇し2047.63、NYダウは3.36ドル下げて17526.62ドルとなった。ナスダック指数が0.50%高となった。高米FOMC議事要旨によると、米FRB当局者は経済指標が第2・四半期の成長加速を示し、インフレと雇用で前進が見られれば、6月の利上げが適切になるとの認識を示した様だ。利上げが追い風となる金融株は買いが先行し、S&P金融株指数は1.9%高。JPモルガン・チェースが3.9%、バンク・オブ・アメリカ4.9%、ゴールドマン・サックスが3.42%上昇した。一方では、金利上昇観測が高まると公益株など全般に売りが先行。為替市場ではドル高が進み、ドル円は110.25円まで一時上昇。一方、米利上げ見通しを背景に新興市場国の通貨は売りが先行。特に南アフリカ・ランドやブラジル・レアル、ロシア・ルーブルが値下がりが目立つ展開となった。NY原油先物市場ではWTI先物が7カ月ぶり高値から反落。米FOMC議事録の公開を背景に、利上げ観測からドルが急伸したため、商品相場が下落する結果となった。米エネルギー情報局の週間統計で、ガソリンなどの燃料在庫が予想より減少していたことが好感されていて、発表前までは原油相場は堅調に推移していた。18日のOSE225ナイトセッションで6月限は、OSE比140円高の16730円で取引を終えた。売買高は11832枚。CME225先物(円建て)の清算値はOSE比125円高の16715円だった。高値は16800円。本日の東京株式市場は、前日の米株市場がマチマチの展開だったものの、6月利上げ観測の高まりを背景にドル円が110円台を回復したことなどから、買いが先行となりそうだ。17000円の節目を意識する場面も観測されそうだ。しかしながら、継続されるマザーズ指数の動向には注意が必要か!?日経平均先物が、今月高値(11日・16820円)をどのように突破出来るか注目したい!!
【買い材料】
・米国株式市場-マチマチも、FOMC議事要旨を受け金融株が大幅高
・欧州株式市場-売り先行も切り返す
・NY為替-米利上げの見通し修正でドル高
・CME225先物は大阪取引所比で上昇、16715で引け
・中国、主要70都市の新築住宅価格、4月は65都市が前月比で上昇
【売り材料】
・NY原油先物-小反落 在庫統計横目に上げ幅拡大も失速
・恐怖指数VIXは15.95、前日比上昇
【その他注目点】
・米債券市場-大幅続落 米利上げ再開を意識
・NY金先物-小幅安 引け後のイベント控え様子見強い
・CRB指数-小幅反落 暖房油、ガソリンが上昇 天然ガス、コーヒーが下落
・欧州債-反落 株高や米債安で
・米持ち株会社アルファベット傘下のグーグル、スマートホーム機器を発表
・欧州委員会、EU財政規定に違反するスペイン、ポルトガルに対する処分を先送り
・米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(4月26-27日開催分)
「多くのメンバー、経済状況が保証されれば6月の利上げは適切と指摘」
「多くのメンバー、グローバルリスクの緊密な監視が必要」
「一部のメンバー、英国民投票や中国の為替がリスクと指摘」
「多くのメンバー、見通しの下振れリスク継続と判断」
「6月の利上げ実施に扉を開いたままでありたい」
・休場:トルコ
08:50 機械受注(3月)
08:50 対外対内証券売買(先週)
10:30 豪・失業率(4月)
17:00 欧・経常収支(3月)
17:30 英・小売売上高指数(4月)
19:00 亜・マレーシア国立銀行(中央銀行)が政策金利発表
21:00 ブ・全国失業率(3月)
21:30 米・フィラデルフィア連銀製造業景況指数(5月)
21:30 米・新規失業保険申請件数(先週)
22:45 米・消費者信頼感(先週)
22:45 米・景気期待指数(5月)
23:00 米・景気先行指数(4月)
《決算発表》
サンユ建、USシステムズ、特殊電極、ケネディ商、フジコー、原田工業、ニュートンFC、うかい、横丸魚
《海外決算発表》
ウォールマート・ストアーズ、ギャップ
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