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イールドスプレッドで8月1日の米国株市場を先取り!

  • 2022/07/30
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、主要3指数とも全てで続伸する展開になった。連邦準備制度理事会(FRB)が注目しているインフレや期待インフレ指標の上昇を警戒し、寄り付き後はNYダウは小幅下落した。しかし、昨日引けに発表されたオンライン小売りのアマゾン(AMZN)や携帯端末アップル(AAPL)の好決算を受けてハイテクセクターが強く、相場全体を押し上げ終日堅調に推移した。金利の低下も支援し、主要株式指数は上げ幅を拡大して終了した。一方、長期金利は、欧州市場に入ると持ち高調整の売り(利回りは低下)が強まったほか、6月米個人消費支出(PCE)など米インフレ指標が強かったことも売りにつながり、利回りは一時2.72%台まで上昇した。ただ、過度な大幅利上げ期待がいったん後退するなかで次第に買い戻し(利回りは低下)が優勢となり、利回りは2.61%台まで一転低下する場面もあった。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、米長期金利が小幅に低下した一方で、主要三指数は続伸する展開になったことで、イールドスプレッドは主要三指数は全てで縮小した。そのため、割高感が強まる展開になった。割高感が強いことから上値追いよりも下押し調整的な動きに注意が必要である。イールドスプレッドでは、米長期金利の動向が重要なポイントになる。

 

世界的な経済成長による景気回復に連れたインフレが高止まりしている。特に、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを急ぐタカ派姿勢を強まっていることから、米長期金利が上昇することでイールドスプレッドが縮小しやすく株価は売られやすい地合いになっている。そして、米国金利上昇は世界的な金利上昇を招くことになり、世界的な株価にとって、ネガティブな材料となりやすい。また、ウクライナ情勢の緊迫化が続くなか地政学リスクから株価が売られやすい。米国株のVIX指数は22.33から21.33へ低下した。VIX指数は20台で推移していることで、米国株は不安定な動きが継続しやすい。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.236%

・直近イールドスプレッド縮小: 22/4/19-▲1.713%、22/6/6-▲2.009%

                22/6/27-▲2.030%、22/7/20-▲2.073%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・7月28日:▲2.331%⇒7月29日:予想▲2.308%(前日比で縮小:割高)

 

7月29日のNYダウが続伸した一方で、米長期金利が小幅に低下したもののイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲3.236%から▲0.928%平均値より上方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.918%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.794%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲2.233%下回った。20年3月23日の6.017%から▲3.709%下回った。NYダウは、4-6月期GDPの2四半期連続でのマイナス成長を受けた利上げペースの減速期待が続く中、決算が好感されたアマゾン・ドット・コムやアップルの大幅高が相場の上昇をけん引した。NYダウは前日終値を挟んでもみ合ってスタートしたが、取引終盤に380ドル高まで上昇し、315.50ドル高(+0.97%)で終了した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.774%

・直近イールドスプレッド縮小: 21/1/11-▲2.320%、22/4/19-▲1.989%

               22/6/6-▲2.329%、22/6/27-▲2.461%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・7月28日:▲2.717%⇒7月28日:予想▲2.666%(前日比で縮小:割高)

 

S&P500が続伸した一方で、米長期金利が小幅に低下したもののイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲2.774%から▲0.108%と平均値より上方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.203%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.336%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.513%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.833%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.556%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.737%

・直近イールドスプレッド縮小:22/4/19-▲0.513%、22/6/8-▲0.716%

              22/6/27-▲0.738%、22/7/20-▲0.769%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・7月28日:▲1.011%⇒7月29日予想▲0.967%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQは続伸した一方で、米長期金利が小幅に低下したもののイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲1.737%から▲0.770%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲1.212%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲1.416%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1.531%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.836%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲3.127%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が小幅に低下した一方で、大幅続伸したことで前日比で縮小した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いが続いている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、▲1.0%台割れで推移していることで、割高感が継続している。2%台に拡大するまでは割安とは言えず、売られやすい地合いが継続する。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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