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イールドスプレッドで6月13日の米国株市場を先取り!

  • 2022/06/11
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、主要三指数は全てで大幅続落する展開になった。5月消費者物価指数(CPI)が40年ぶりの高い伸びとなったため、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペース加速を警戒し、寄り付き後は大幅下落した。6月連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75%の利上げを織り込む売りが強まったほか、高インフレが影響し最新6月のミシガン大消費者マインドも過去最低に落ち込んだため成長鈍化懸念も一段の売りに拍車をかけた。一方、長期金利は、5月米消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、約40年ぶりの伸びを記録したことが分かると、米連邦準備理事会(FRB)が9月以降も積極的な利上げを進めるとの見方が強まり債券売り(利回りは上昇)を促した。利回りは一時3.1761%前後と5月9日以来約1カ月ぶりの高水準を付けた。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、米長期金利が上昇した一方で、三指数ともに大幅続落したことでイールドスプレッドは主要3指数ともに拡大した。ただ、ナスダック総合指数はイールドスプレッドは割高感が継続している。全般割高感が強まっていることから、上値追いよりも下押し調整的な動きに注意が必要である。イールドスプレッドでは、米長期金利の動向が重要なポイントになる。

 

世界的な経済成長による景気回復に連れたインフレ懸念が高まってきている。特に、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを急ぐタカ派姿勢を強まっていることから、米長期金利が上昇することでイールドスプレッドが縮小しやすく株価は売られやすい地合いになっている。そして、米国金利上昇は世界的な金利上昇を招くことになり、世界的な株価にとって、ネガティブな材料となりやすい。また、ウクライナ情勢の緊迫化が続くなか地政学リスクから株価が売られやすい。米国株のVIX指数は26.09から27.75へ上昇した。VIX指数は低下したものの20台後半で推移していることから、米国株は不安定な動きは継続しやすい。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.247%

・直近イールドスプレッド縮小:20/10/12-▲2.847%、 21/1/11-▲2.611%

                21/10/21-▲2.758%、22/4/19-▲1.713%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・6月9日:▲2.120%⇒6月10日:予想▲2.150%(前日比で拡大:割安)

 

6月10日のNYダウは大幅続落した一方で、米長期金利は大幅上昇したもののイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲3.247%から▲1.097%平均値より上方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲2.076%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.952%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲2.391%下回った。20年3月23日の6.017%から▲3.867%下回った。NYダウは、5月消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、約40年ぶりの強い伸びとなったほか、6月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が過去最低を記録したことで、インフレ高進懸念や景気後退懸念が強まった。NYダウは200ドル以上下落してスタートすると、終盤にかけて下落幅を拡大し、880ドル安(-2.73%)とほぼ一日の安値で終了した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.775%

・直近イールドスプレッド縮小: 20/10/12-▲2.664%、20/12/08-▲2.666%

               21/1/11-▲2.320%、22/4/19-▲1.989%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・6月9日:▲2.474%⇒6月10日:予想▲2.524%(前日比で拡大:割安)

 

S&P500が大幅続落した一方で、米長期金利は大幅上昇したもののイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲2.775%から▲0.251%と平均値より上方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.345%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.478%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.655%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.975%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.698%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.746%

・直近イールドスプレッド縮小:21/1/11-1.066%、21/2/16-1.144%

              21/11/23-1.299%、22/4/19-0.513%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・6月9日:▲0.846%⇒6月10日予想▲0.873%(前日比で拡大:割安)

 

NASDAQは大幅続落した一方で、米長期金利は大幅上昇したもののイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲1.746%から▲0.873%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲1.306%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲1.510%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1.625%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.930%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲3.221%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が大幅上昇した一方で、株価が大幅続落したことで前日比で拡大した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いが続いている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、▲0.8%台後半まで縮小していることで、割高感が継続している。2%台に拡大するまでは割安とは言えず、売られやすい地合いが継続する。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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