★欧州タイム序盤ではユーロ/円中心にクロス円が売られた流れに沿って108.49円の安値を付けたが、一巡すると株価の底堅さを横目にジワリと円安が進んだ。米経済指標の発表を控え、ドルは全般小動き。ドル/円はもみ合い相場継続も108.78円近辺で下げ止まった。株価が下げるなか、NY勢参入控えドルの買い戻しの動きとなった。

米商務省が発表した4月米小売売上高（季節調整済み）が前月比1.3％増と予想の前月比0.8％増を上回ったほか、自動車を除いた数値が前月比0.8％増 と予想の前月比0.5％増より強い内容となったことでドル買い・円売りが先行した。前日の高値109.39円を上抜けて一時109.44円と4月28日以 来の高値を付けた。
なお、米労働省が発表した4月米卸売物価指数（ＰＰＩ、季節調整済み）は前月比0.2％上昇と市場予想平均（前月比0.3％上昇）を下回った一方、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.1％上昇と市場予想平均（0.1％上昇）と同じだった。

また、5月米消費者態度指数（ミシガン大調べ）速報値や3月米企業在庫が強い内容だったことが伝わると一段と買いが進み、一時109.49円と4月28日以来 の高値まで買い上げられた。ただ、ダウ平均が弱含んだことなどを嫌気して109円台前半まで戻り売りに押されるなど方向感が出なかった。

NY朝方はポジティブサプライズとなった米国経済指標結果だったが、その後は株式市場の下げ幅拡大につれてリスク回避の円買い、債券利回り低下に伴うドル売りが再燃した。

13日の金曜日らしい大荒れの相場となり、終わってみれば行って来いで終了。。お疲れ様でした。