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東京株式市場上値トライ 原油高と円安基調を好感
- 2016/05/11
- アジアタイム
米株市場は堅調推移。S&P500種株価指数は前日比1.3%上昇の2084.39で取引を終了し、3月11日以来の大幅高となった。NYダウは222.44ドル(1.3%)高の17928.35ドルと、8週間ぶり大幅高で取引を終えた。ナスダック総合指数は1.3%上昇した。原油高を背景にエネルギーや素材関連株に買いが先行した。ゴールドマン・サックス證券は、10日付けの「Global Markets Daily The Dollar Bottom」で、「FRBの金融政策の正常化が進み、今後向こう2年間でドルは15%上昇する見通し」と見解を述べ、ドル相場が底を打ったとの示したことが市場で話題を誘った。原油高やNYダウが222ドル高の続伸となった事などから、CME225の清算値(円建)はOSE日中終値比で190円高の200円高の16780円となった。高値は16810円。13日金曜日がミニSQ算出だが、5月限は「SQ安」というイメージが払拭された印象だ。3月限SQ値16586円95銭を上回ると1月限SQ値以来の高い着地になる。本日は午後2時に3月の景気動向指数が発表される予定だ。引き続き、為替相場や原油動向、海外株式動向を見極めながら上値トライの展開が想定される。国内決算は、トヨタに注目が集まるが、他の企業の決算も多い。
【買い材料】
・米国株式市場-約2カ月ぶりの大幅高 S&P500の全10業種が上昇
・米ダウ平均、大幅反発し222ドル高 原油高で資源株上昇
・欧州株式市場-堅調、自動車株や金融株が高い
・NY原油先物-反発、ショートカバーが優勢
・財政政策に対する思惑
・日銀による追加緩和政策への期待
・NY為替-反動による円安続く、短期的なテーマを模索
・CME225先物は大阪取引所比で上昇、16780で引け
・恐怖指数VIXは13.63、前日比低下
・政府、特区活用で都内経済効果10兆円
【売り材料】
・中国経済の不透明感
・パナマ文書、日本の個人や企業が多数
・大手商社5社の16年3月期、減損1.2兆円 資源安が直撃
・外国人投資家、4週ぶり売り越し
・米国1年以内の景気後退確率60%
・北朝鮮、核開発推進の姿勢
【その他注目点】
・米債券市場-模様眺めで小動き
・欧州債-小動き、材料難で
・NY金先物-利益確定の売りが続くが21日線がサポートに
・CRB指数-反発 暖房油、コーヒが上昇 ニッケル、アルミニウムが上昇
・中国、4月の中国CPI上昇率は2.3%、市場予想と一致
・中国、16年4月のPPIは3.4%低下
・クレディ・スイスの1-3月期決算、純損益は3.02億スイス・フラン(CHF)の赤字
・G7、税逃れに行動計画 パナマ文書問題受け
・カナダ大規模森林火災の沈静化により、オイルサンドは徐々に生産再開
・電力先物、上場へ実験 東商取や三井物産
08:50 日本銀行の対政府取引(4月)
08:50 マネタリーベースと日本銀行の取引(4月)
14:00 景気動向指数(3月)
15:00 コール市場残高(4月、日本銀行)
16:30 亜・タイ中央銀行が政策金利発表
17:30 英・鉱工業生産指数(3月)
20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)
21:00 ブ・小売売上高(3月)
27:00 米・財政収支(4月)
《決算発表》
清水建、西松建、カカクコム、DENA、ぐるなび、三越伊勢丹、東急不動産HD、旭化成、アステラス製薬、小野薬、ワタベウェディング、トレンドマイクロ、JXHD、ブリヂストン、古河電気工業、ルネサス、シスメックス、カシオ、いすゞ、トヨタ、島津製作所、三菱地所、京浜急行、帝国ホテル、ベネッセHDなど
《海外決算発表》
メーシーズ
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