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東京株式市場 ミニSQ前、原油安でCTAファンドの動向には注視!?
- 2016/05/10
- アジアタイム
米株市場はマチマチの展開。S&P500種株価指数は前週末比0.1%上昇して2058.69で終了し、NYダウは34.72ドル安の17705.91ドルで取引を終えた。NY原油先物市場でWTI先物が大幅反落し、2週間ぶりの安値となった。カナダ、アルバータ州の山火事は風向きの変化でオイルサンド生産地域から遠ざかり、米原油在庫が大きく減少するとの見方が後退した模様だ。WTI先物6月限は前営業日比1.22ドル(2.73%)安い1バレル=43.44ドルで取引を終了した。NY為替相場では、麻生財務相が9日、必要なら為替介入する用意があると発言したことが影響した模様で、一時2週間ぶりの円安/ドル高水準となった。また、米金融当局は引き続き年内利上げの方針を維持しているとの見方も引き続き根強い模様だ。9日のOSE225ナイトセッション6月限は、OSE比70円高の16290円で終了。売買高は1万7815枚。CME225先物(円建て)の清算値はOSE比55円高の16275円となった。高値は16420円。今日の日経平均は、ドル円が108円台を回復していることは好感されるものの、ミニSQを前に海外勢のポジションの傾きには注意が必要か?また、堅調だったNY原油先物も軟調推移となっており、CTAの動向には注視したいところだ。OSE225先物をテクニカルで見ると、9日は陰線引け。5日線が25日線を下回るデットクロスが発生しており、テクニカル的には売りシグナルが発生したことになる。また、時間外取引で米ギャップが11%安で急落しているのもやや気になるところ。東京株式市場は、引き続き為替・原油・海外株式市場を見極めての展開か!?
【買い材料】
・根強い日銀による追加緩和政策
・NY為替-円高の調整が継続、ドルは108円半ばへ上昇
・米国株式市場-ほぼ横ばい NASDAQ総合が2営業日続伸
・CME225先物は大阪取引所比で上昇、16275で引け
・恐怖指数VIXは14.57、前日比低下
・人民元の9日の中間レートは1米ドル=6.5105元、前営業日比で0.149%元高
【売り材料】
・米ダウ平均、反落し34ドル安 原油安でエネルギー株に売り
・NY原油先物-反落、時間外での上昇は続かず
・欧州株式市場-買い戻しは失速、原油安が圧迫要因
・米債券市場-反発、低調なインフレ見通しは変わらず
・パナマ文書による租税回避問題
【その他注目点】
・パナマ文書、約400の日本在住者・企業が関与(日経)
・日銀、株売却を開始 4月に162億円、ETF購入で相殺(日経)
・欧州債-独債は堅調、タイト感続く
・CRB指数-反落 コーヒー、砂糖が上昇 暖房油、ガソリンが下落
・NY金先物-利益確定の売りが続く
・ギリシャ財務相、ユーロ圏諸国と暫定合意 国際支援に必要な財政、構造改革に関して
・カルビー(2229)の16年3月期、営業益14%増 米生産トラブルで計画未達(日経)
11:00 車名別新車販売(4月)
10:30 中・消費者物価指数(4月)
10:30 中・生産者物価指数(4月)
14:45 スイス・失業率(4月)
15:00 独・鉱工業生産指数(3月)
15:00 独・貿易収支(3月)
15:00 独・経常収支(3月)
16:00 トルコ・経常収支(3月)
17:30 英・商品貿易収支(3月)
18:30 南ア・失業率(1-3月)
23:00 米・JOLT求人件数(3月)
23:00 米・卸売在庫(3月)
23:00 米・卸売売上高(3月)
《決算発表》
東急建設、ミクシィ、クックパッド、綜合警備保障、セリア、セプテーニ、ぴあ、武田薬、日医工、テルモ、ペプチド、出光興産、DOWA、エナリス、クボタ、ダイキン工業、ミネベア、ジーエス・ユアサ、クラリオン、IHI、SCREEN、三菱商事、オリックス、三井不動産、NTTデータ、応用地質など
《海外決算発表》
アラガン、ウォルト・ディズニー、エレクトロニック・アーツ、クレディ・スイス
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