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東京株式市場は急速な円高を嫌気
- 2016/05/02
- アジアタイム
29日の米株市場は下落。S&P500種株価指数は前日比0.5%安の2065.30。週間では1.3%安と2月以降で最大の下げとなった。NYダウはこの日57.12ドル(0.3%)下げて17773.64ドル。3月の米個人消費支出は市場予想を下回る程度となったが、4月の米消費者マインド指数は7カ月ぶり低水準となり、先行き景況感は2014年9月以来の低水準に落ち込む結果となった。また、軟調な企業決算が指数の上値を圧迫。第1・四半期決算でバイオ医薬品のギリアド・サイエンシズは9.1%下落し、S&Pとナスダックの最大の押し下げ要因となった。アップルは7営業日での続落。28日のOSE6月限ナイトセッションは、OSE比170円安の16330円で取引を終了。売買高は37313枚だった。29日のSGX225ナイトセッションでは28日のOSE比655円安の15845円で終了。29日のCME225先物(円建て)の清算値は28日のOSE比640円安の15860円となった。この日の安値は円建てが15825円、ドル建てが15890円。今日の日経平均は、日本がGW中の前週末の海外為替相場で106円台に円が買い進まれたことなどから、16000円割れでスタートしそうだ。先週末は27~28日に行われた日銀会合で期待された追緩和が見送られたことへの失望感から急速に円買いが進み、リスク・オフの動きが先行した。米財務省が29日に半期に一度の為替報告書を公表、この中で日本や中国、ドイツなど5カ国・地域を監視リストに指定したことからも更に円買いを誘発させた模様だ。米CNBCでは29日、「米国は日本が非公式に模索していた歓迎されざる円高に対する努力を拒否した」と報道。225市場は連休の谷間で、現物の商いが薄い中、仕掛け的な売買に振らされると想定されそうだ。また、中国市場のほか、香港、シンガポール、ロンドンなどが休場となる。
【買い材料】
・根強い日銀による追加緩和政策
・麻生氏「円売り介入」を示唆
・人民元の29日の中間レートは1米ドル=6.4589元、前日比で0.565%元高
・かんぽ生命、株自主運用年内にも
・4月第3週、外国人買い越し
【売り材料】
・米財務省、日本の為替政策「監視」
・NY為替-円高止まらず、ドル円106円前半に下落
・米国株式市場-続落 ヘルスケア、テクノロジーの下落が重し
・4月28日の米ダウ平均、反落し210ドル安 2カ月ぶり下げ幅、アップル安が波及
・4月29日の米ダウ平均、続落し57ドル安 欧州株安など嫌気
・欧州株式市場-反落、連休前の調整
・NY原油先物-小反落、米原油生産減少やドル安で
・CME225先物は大阪取引所比で下落、15860で引け
・恐怖指数VIXは15.70、前日比上昇
・ユーロ圏4月消費者物価指数 -0.2%(前回発表値 ±0.0%)
・パナマ文書による租税回避問題
【その他注目点】
・日本の為替政策「監視」 米、円売り介入けん制 米財務省報告書(4月30日付の日経夕刊)
・消費増税反対66%に上昇 自民支持層で13ポイント増(日経)
・麻生財務相「円高、必要に応じ対応」 米報告書に制限されず(日経)
・低格付け債投信、個人マネー流出 20カ月連続 資源安で1兆円超(日経夕刊)
・CRB指数-続伸 砂糖、天然ガスが上昇 暖房油、ガソリンが下落
・NY金先物-大幅続伸、株安・ドル安が背景
・米債券市場-ほぼ変わらず、売り先行も続かず小幅の上下
・欧州債-独債は反落、英債は続伸
14:00 自動車販売台数(4月) -3.2%
14:00 印・製造業PMI(4月) 52.4
14:00 印・サービス業PMI(4月) 54.3
14:00 印・総合PMI(4月) 54.3
16:55 独・製造業PMI(4月)
17:00 欧・製造業PMI(4月)
20:25 ブ・週次景気動向調査
22:00 ブ・製造業PMI(4月) 46
23:00 米・ISM製造業景気指数(4月) 51.5 51.8
23:00 米・建設支出(3月) -0.5%
27:00 ブ・貿易収支(4月) 44.35億ドル
《決算発表》
サントリーBF、JT、ポーラオルHD、オリンパス、CTC、大和工、日新製糖、アルテHD、メディカルシス、ITFOR、アルインコ、長府製、アトラ、島精機、デイトナ、初穂商事、東北化学、日本ライフL、コネクシオ、KSK、アイエスビー、植松商、EPS、スパークスG、ユーラシア、アイスタイル、ロイヤルHD、アクシアル、プロルート
《海外決算発表》
AIG
休場:英、中国、香港、台湾、シンガポール、マレーシア、タイ、南ア
場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740