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イールドスプレッドで12月13日の米国株市場を先取り!

  • 2021/12/11
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、主要三指数は全て反発する展開になった。良好な企業決算を好感し寄り付き後は上昇した。11月消費者物価指数(CPI)が39年ぶり最大の伸びを記録したため一時下落に転じる局面もあったが、想定内で金利が低下したほか、疾病管理予防センター(CDC)が初期の調査で、オミクロン株によるワクチン接種完了者に対する影響は緩やかとの結果を発表したため上昇に転じた。引けにかけて上げ幅を拡大した。一方、長期金利は、11月米消費者物価指数(CPI)は前年同月比で約39年ぶりの高い伸びとなったが、ほぼ市場予想通りの結果となったことから、過度なインフレへの懸念が後退して債券買い(利回りは低下)につながった。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、株価の反発と米長期金利が上昇したことで割高強まる結果となった。

 

世界的にオミクロン変異株の懸念が和らいできたほか、世界的な経済成長による景気回復に連れたインフレ懸念が高まってきている。特に、米国金利上昇は世界的な金利上昇を招くことになり、株価にとっては、ネガティブな材料となりやすい。一方、米国株のVIX指数は21.58から18.69へ低下した。VIX指数が再び20台を下回ってきたことで、リスク回避の動きは一時より弱まってきた。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.284%

・直近イールドスプレッド縮小:20/09/1‐▲2.867%、20/10/12-▲2.847%

                21/1/11-▲2.611%、21/10/21-▲2.758%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・12月9日:▲2.922%⇒12月10日:予想▲2.912%(前日比で縮小:割高)

 

12月9日のNYダウは反発した一方で、米長期金利が低下したもののイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲3.284%から▲0.372%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.314%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.190%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.629%下回った。20年3月23日の6.017%から▲3.105%下回った。NYダウは、注目された米11月消費者物価指数(CPI)が39年ぶりの高い伸びとなったものの、食品、エネルギーを除くコアCPIが市場予想と一致し、恐れられたほどの高い伸びとならなかったことが安心感につながった。前日にほぼ変わらずで終了したNYダウは216.30ドル高(+0.60%)とほぼ一日の高値で終了した。シスコ・システムズ、マイクロソフト、アップル、コカ・コーラが2%超上昇した。S&P500は0.95%高と反発し、11月18日以来、15営業日ぶりに終値の最高値を更新した。ハイテク株主体のナスダック総合も0.73%高と反発した。週間ではダウ平均が4.02%高と5週ぶりに反発した。

 

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.779%

・直近イールドスプレッド縮小: 20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

               20/12/08-▲2.666%、21/1/11-▲2.320%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・12月9日:▲2.906%⇒12月10日:予想▲2.881%(前日比で縮小:割高)

 

S&P500が反発した一方で、米長期金利が低下したもののイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲2.779%から+0.102%と平均値より下方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.988%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.121%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.298%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.618%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.341%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.769%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、21/1/11-1.066%

              21/2/16-1.144%、21/11/23-1.299%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・12月9日:▲1.497%⇒12月10日予想▲1.492%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQは反発した一方で、米長期金利が低下したもののイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.769%から▲0.277%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.687%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.891%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1.006%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.311%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.602%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が低下した一方で、株価が反発したことで前日比で縮小した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、▲1.400%台後半でスプレッドが推移しているため過熱感は残っている。2%台に拡大するまでは割安とは言えず、売られやすい地合いが継続する。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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